当記事では、2025年に死亡した著名な競走馬・元競走馬を記載している。
種牡馬として大活躍したフレンチデピュティが2025年1月6日、繋養先の社台スタリオンステーションで老衰のために死んでいたことが分かった。33歳だった。現役時代は米国で6戦4勝。デビューから4連勝で95年のG2・ジェロームHを制し、ラストランとなった同年のBCクラシックはシガー(Cigar)の9着だった。
現役引退後は米国のスリーチムニーズファームで種牡馬入り。01年のNHKマイルCとジャパンCダートを制したクロフネ、02年に米最優秀古牡馬に選ばれたレフトバンク(Left Bank)などを輩出。01年から社台スタリオンステーションで繋養されると、08年の桜花賞馬のレジネッタ、08年の天皇賞(春)を制したアドマイヤジュピタ、16年のチャンピオンズC覇者のサウンドトゥルーなど、芝ダートや距離を問わずに多くの活躍馬を送り出した。
2000年の帝王賞・東京大賞典などを勝利した大器晩成の名牝・ファストフレンドが2025年1月11日に老衰でこの世を去った。31歳だった。
2023年のステイヤーズステークス優勝馬アイアンバローズが放牧先にて、病気のためこの世を去った。1月16日に競走馬登録を抹消され、同日にJRAから発表されている。半兄に種牡馬パレスマリス、半弟に天皇賞(春)覇者のジャスティンパレスがいる。2019年7月に新潟競馬場でデビュー。4戦目に初白星を飾り、以降もコンスタントに勝利を挙げ、21年5月の緑風Sを制してOP入り。同年のステイヤーズステークス、2022年3月の阪神大賞典で2着になるなど、長距離戦に高い適性を示した。
※YouTube「HKJC」より引用。デザインズオンロームが勝利した2014年香港カップ。
2013/14シーズンの香港年度代表馬デザインズオンロームがこの世を去った。同厩馬のエイブルフレンドとしのぎを削り香港4歳三冠のうち二冠を達成(うち一度はエイブルフレンドが先着)、その後クイーンエリザベス2世カップでは日本馬エピファネイアなどを跳ね除けて国際G1初勝利を飾るなど、特に中距離戦において活躍を見せた。
NPO法人引退馬協会から、タイキポーラ(牝29)が2025年1月29日に亡くなったと発表された。
同馬は父トウカイテイオー、母スターオブザノース、母の父Chief Singerの血統。99年1月にデビューを迎え、芝のマイルから中距離戦で白星を重ね、01年3月の道頓堀Sを制してOP入り。昇級3戦目となった同年のマーメイドSでは、ヤマカツスズランらに3馬身半差を付ける圧勝で重賞タイトルを獲得。その後も牝馬重賞にチャレンジを続け、02年の京都牝馬Sがラストランとなった。通算成績は32戦7勝(うち重賞1勝)。
現役引退後は繁殖牝馬となり、14頭の産駒を産んだ。繁殖を退いたのちは、青森県十和田市の小笠原牧場で功労馬として余生を送っていた。
公益財団法人ジャパンスタッドブックインターナショナルが公式X(旧Twitter)上でエイシンプレストンの永眠を発表した。現役時代には1999年の朝日杯3歳ステークスを制し、現JRA賞最優秀2歳牡馬に輝き、古馬となって以降は香港遠征で覚醒。2001年の香港マイル・2002年&2003年のクイーンエリザベス2世カップを勝利した。
北海道浦河郡浦河町の栄進牧場で繋養され、余生を過ごしていた。
NPO法人引退馬協会は22日、フォスターホースとしてけい養していたタイキフォーチュン(牡32)が21日に亡くなったと発表した。
同馬は父シアトルダンサーII、母パテントリークリア、その父Miswakiという血統の米国産馬。95年にデビュー2戦目で初勝利を挙げると、翌96年の毎日杯で重賞初制覇。続いてこの年から新設されたGI・NHKマイルCに挑み、当時のコースレコード(オグリキャップの1分32秒4)に迫る1分32秒6の好タイムで初代王者に輝いた。
その後は勝ち星を挙げられず、通算成績15戦4勝で引退。イーストスタッドで種牡馬入りし、種牡馬引退後はNPO法人引退馬協会のフォスターホースとなった。24年4月にはフラワーパークの死亡により、存命最年長のJRA・GI競走優勝馬となっていた。
(NPO法人引退馬協会のホームページより)
株式会社ジェイエス&アロースタッドは25日、22年のスプリンターズSを制したジャンダルムが24日、不慮の事故により死んだことを公式Xを通じ発表した。10歳。
同馬は父Kitten's Joy、母ビリーヴ、母の父サンデーサイレンスの米国産馬。17年にデビュー2連勝でデイリー杯2歳Sを勝利。古馬になってからは距離を短縮しつつ3つのリステッドで勝ち星を挙げ、22年のオーシャンSで2つ目のタイトルを獲得。同年秋のスプリンターズSでは荻野極騎手とともに初GI制覇、さらに母ビリーヴとの親子制覇を飾った。通算成績は30戦7勝(うち重賞3勝)。
現役引退後はアロースタッドで種牡馬入り。初年度は70頭に種付けを行い、血統登録された55頭の初年度産駒は来年夏以降にデビューする。
ビッグレッドファームは5日、ロージズインメイ(牡25)が起立不能のため4日夕方に死んだことを発表した。
同馬は父Devil His Due、母Tell a Secret、母の父Speak Johnという血統の米国産馬。現役時代は04年ホイットニーH(米G1)、05年ドバイWC(首G1)などを勝ち、06年からビッグレッドファームで種牡馬入りした。代表産駒は14年JBCスプリントなど重賞5勝のドリームバレンチノや12年の弥生賞を制したコスモオオゾラ。また、母の父としても、21年オークス馬ユーバーレーベンなどの活躍馬がいる。
昨年末から歩様の違和感があり、年明けに腰萎であることが判明。先月10日には、体調面を考慮し今シーズンの種付けをせず種牡馬を引退することが発表されていた。ビッグレッドファームは「ロージズインメイは数々の活躍馬を送り出し、ブルードメアサイアーとしてもクラシックウイナーを出してくれました。もっと長生きしてくれるものと思っておりましたが、非常に残念です。安らかな眠りをお祈り致します。これまでサポートして下さった方々には心から感謝申し上げます」とコメントした。
(ビッグレッドファームのホームページより)
現役時代にはリヴァリッジBCS(G2)などを制し、引退後は種牡馬として活躍馬を輩出したポッセが、けい養先のウルグアイでこの世を去った。腫瘍と診断され、最近は健康上の合併症が出ていたという。
代表産駒は現役時代にドバイゴールデンシャヒーン連覇などを達成したマインドユアビスケッツ。引退後は種牡馬として来日し、デルマソトガケやホウオウビスケッツなどを出している。
2008年の秋華賞で16番人気の伏兵扱いを覆し3着に激走し、同厩舎のブラックエンブレムとの1着・3着決着で1000馬券の立役者となったプロヴィナージュが3月11日に息を引き取った。けい養先のStable Happy Voyage(北海道日高町)がSNSで発表。
「放牧中の事故により左上腕骨を骨折、予後不良により安楽死の処置を行いました。外傷がなかったことから、ミスステップによるものと推測されます。2023年にエピファネイアの産駒を出産後繁殖を引退、穏やかな余生を過ごしていました。“応援していただいた方々にも偲んでいただければ、プロヴィナージュも喜んでくれるかと”という現役時代のオーナー様のご意向により、訃報をお知らせすることにしました」と綴られている。
2002年の京阪杯、2003年の京都金杯、2005年の関屋記念を制したサイドワインダーがこの世を去った。3月17日、生まれ故郷で功労馬として余生を送った北海道日高町タバタファームの公式SNSにて発表された。
同投稿では「今月の頭くらいから体調が悪くなり治療していましたが年齢の衰えもあり3月17日安らかに永眠しました。ありがとうサイドワインダー」と綴られている。
現役引退後、種牡馬入りを目指していたヴェルトライゼンデが馬房内での転倒による大腿骨骨折で安楽死処分を施され、2025年3月に急死した。オーナーの森本研太氏が自身のXアカウントで綴っている。
2001年の京都記念を優勝したマックロウが4月7日に死亡していたことが判明。28歳だった。同馬は愛知県大府市馬池町の馬池4丁目乗馬倶楽部で繋養され、余生を過ごしていた。
父トニービン、母アンティックヴァリュー。全姉には1993年の二冠牝馬ベガがいる良血馬で、2000年にデビューを迎え、2勝クラス2着を2度繰り返した次走に京都記念に格上挑戦。単勝11番人気ながら同期の日本ダービー馬アグネスフライトや1世代上の菊花賞馬ナリタトップロードを差し切って勝利を飾る大金星を挙げたことで知られている。
2013年のオークス・秋華賞・エリザベス女王杯を勝利し、同年のJRA最優秀3歳牝馬を受賞したメイショウマンボが4月25日に急死していたことが明らかになった。15歳だった。
クイーンエリザベス2世カップ(G1)に遠征した三冠牝馬リバティアイランドが、最終直線で競走を中止。左前脚の種子骨靱帯の内側と外側を断裂。球節部を亜脱臼しており、予後不良の診断を受け、安楽死の処置が施された。
2009年の皐月賞馬アンライバルドが19歳でこの世を去った。現役引退後はブリーダーズ・スタリオン・ステーション、イーストスタッドで種牡馬生活を送った。通算成績は10戦4勝(重賞2勝)。
アンライバルドが勝利を飾った2008年10月26日の新馬戦は、2着にリーチザクラウン、3着にブエナビスタ、4着スリーロールスと後の活躍馬が揃っており、競馬ファンの間で「伝説の新馬戦」と呼ばれている。
2戦目の京都2歳S(当時はオープン特別)では3着に敗れたものの、翌09年の若駒Sから、スプリングS、皐月賞と3連勝でクラシック制覇を果たした。その後は故障などもあって勝ち星を挙げられず11年に引退。ブリーダーズ・スタリオン・ステーション、イーストスタッドで種牡馬生活を送った。通算成績は10戦4勝(重賞2勝)。
以下、株式会社サラブレッド・ブリーダーズ・クラブ 秋山達也氏のコメント(JRAの公式サイトより)
「昨日5月9日(金)の14時頃、手入れを行うため洗い場へ移動した際に足を滑らせ転倒しました。すぐに獣医師による診療を受けましたが、右後脚を骨折しており予後不良との診断により安楽死の処置が取られました。
大変ファンの多い馬で、とても残念に思っています。同馬の関係者ならびに同馬を応援して下さったファンの皆さまのご厚情に対し、深く感謝申し上げますとともに、同馬の冥福を心よりお祈りいたします」
2010年のNHKマイルカップ覇者ダノンシャンティが息を引き取ったことをジャパンスタッドブックインターナショナルが5月16日に発表した。没日は2025年5月14日。
オーストラリアのリーディングサイアーに通算4度輝くなど、数々の名馬を送り出した種牡馬スニッツェルが22歳でこの世を去った。急速に体調が悪化しており、肝機能の低下をはじめとした加齢にともなう不調を呈しており、6月11日に安楽死の処置が施されたと報道されている。
現役時代はスプリンターとして活躍。引退後に種牡馬となり、トラペーズアーティスト、レッドゼルなどの活躍馬を多数輩出。日本でもシャトル種牡馬として来日したことがあり、重賞3勝馬にして現種牡馬ヤングマンパワーを日本で送り出している。現在オーストラリアの種牡馬界で主流となっているデインヒルの後継リダウツチョイス、さらにその後継種牡馬として、その父系を見事に繋いでみせた。
死後は父馬リダウツチョイスやフライングスパー、ノットアシングルダウトといった他の名馬とともに、アローフィールドスタッドに埋葬された。
2025年6月15日、マイネルウィルトスの訃報がラフィアンターフマンクラブのホームページ上で発表された。茨城県のビッグレッドファーム鉾田へ放牧に出されていたが、6月13日に疝痛を発症。一時は落ち着いたものの、2日後の6月15日に腸炎を発症し、美浦トレセンの診療所に運ばれたものの安楽死の処置がとられた。
同馬は5歳の春にオープン入りを果たし、以後は重賞路線で活躍。重賞2着4回と好走しており「名バイプレイヤー」として知られていた。
2025年7月7日、ジャパンスタッドブックインターナショナルがエモシオンの訃報(7月6日没)を発表した。30歳だった。
現役時代には1999年の京都記念を勝利。同期にはスペシャルウィーク・セイウンスカイ・エルコンドルパサー・アグネスワールド・キングヘイロー・グラスワンダーなどの強豪馬が揃う「最強世代」の実力馬であり、母は1992年のオークス馬アドラーブルという良血馬としてファンに人気の競走馬だった。
同馬は白井牧場不二ファーム乗馬クラブ(北海道沙流郡日高町)で余生を過ごしていた。
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