当記事では、サラブレッドの毛色の種類や主な競走馬など最新情報を記載する。
サラブレッドの毛色は、公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナルによって8種に分類されている。それぞれ鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛、栗毛、栃栗毛、白毛。当記事ではこれらに加え、珍しい毛色についても取り扱う。
競走馬の毛色は父母からの遺伝によって決定されるため、各毛色の項目に代表的な活躍馬およびその父母名を付記する。
代表的な競走馬 | 父(毛色) | 母(毛色) |
ディープインパクト | サンデーサイレンス(青鹿毛) | ウインドインハーヘア(鹿毛) |
キングカメハメハ | キングマンボ(鹿毛) | マンファス(黒鹿毛) |
キタサンブラック | ブラックタイド(黒鹿毛) | シュガーハート(鹿毛) |
ロードカナロア | キングカメハメハ(鹿毛) | レディブラッサム(鹿毛) |
アーモンドアイ | ロードカナロア(鹿毛) | フサイチパンドラ(栗毛) |
ジェンティルドンナ | ディープインパクト(鹿毛) | ドナブリーニ(栗毛) |
ウオッカ | タニノギムレット(鹿毛) | タニノシスター(鹿毛) |
タップダンスシチー | プレザントタップ(鹿毛) | オールダンス(鹿毛) |
ホッコータルマエ | キングカメハメハ(鹿毛) | マダムチェロキー(鹿毛) |
グランアレグリア | ディープインパクト(鹿毛) | タピッツフライ(芦毛) |
メイショウサムソン | オペラハウス(鹿毛) | マイヴィヴィアン(鹿毛) |
オジュウチョウサン | ステイゴールド(黒鹿毛) | シャドウシルエット(青鹿毛) |
サラブレッドにおいて最もポピュラーな毛色。明るい赤褐色から暗い赤褐色まで存在するが、長毛と四肢の下部は黒色となっている。
代表的な競走馬 | 父(毛色) | 母(毛色) |
スペシャルウィーク | サンデーサイレンス(青鹿毛) | キャンペンガール(鹿毛) |
ブエナビスタ | スペシャルウィーク(黒鹿毛) | ビワハイジ(青鹿毛) |
ナリタブライアン | ブライアンズタイム(黒鹿毛) | パシフィカス(鹿毛) |
ヒシアマゾン | シアトリカル(黒鹿毛) | ケイティーズ(黒鹿毛) |
タイキブリザード | シアトルスルー(黒鹿毛) | ツリーオブノレッジ(鹿毛) |
エルコンドルパサー | キングマンボ(鹿毛) | サドラーズギャル(鹿毛) |
ヴァーミリアン | エルコンドルパサー(黒鹿毛) | スカーレットレディ(黒鹿毛) |
ゼンノロブロイ | サンデーサイレンス(青鹿毛) | ローミンレイチェル(鹿毛) |
リスグラシュー | ハーツクライ(鹿毛) | リリサイド(鹿毛) |
ステイゴールド | サンデーサイレンス(青鹿毛) | ゴールデンサッシュ(栗毛) |
エイシンフラッシュ | キングズベスト(鹿毛) | ムーンレディ(黒鹿毛) |
ライスシャワー | リアルシャダイ(黒鹿毛) | ライラックポイント(黒鹿毛) |
ヴィクトワールピサ | ネオユニヴァース(鹿毛) | ホワイトウォーターアフェア(栗毛) |
黒味がかった赤褐色の毛色。眼の周辺や脇、腱、下腹部および内股は褐色で、長毛と四肢の下部は全体的な被毛の濃淡にかかわらず黒色となっている。
代表的な競走馬 | 父(毛色) | 母(毛色) |
マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス(青鹿毛) | サトルチェンジ(黒鹿毛) |
コントレイル | ディープインパクト(鹿毛) | ロードクロサイト(芦毛) |
デアリングタクト | エピファネイア(鹿毛) | デアリングバード(黒鹿毛) |
イクイノックス | キタサンブラック(鹿毛) | シャトーブランシュ(鹿毛) |
ジェニュイン | サンデーサイレンス(青鹿毛) | クルーピアレディー(栗毛) |
ゴールドアクター | スクリーンヒーロー(栗毛) | ヘイロンシン(黒鹿毛) |
チュウワウィザード | キングカメハメハ(鹿毛) | チュウワブロッサム(鹿毛) |
キズナ | ディープインパクト(鹿毛) | キャットクイル(鹿毛) |
フェノーメノ | ステイゴールド(黒鹿毛) | ディラローシェ(鹿毛) |
サクセスブロッケン | シンボリクリスエス(黒鹿毛) | サクセスビューティ(黒鹿毛) |
全身のほとんどが黒色で、眼や鼻の周辺、腋、腱などがわずかに褐色となっている。
被毛、長毛ともに黒色であり、軽種馬には比較的少ない。黒鹿毛や青鹿毛と区別するため、鼻の周辺の毛色を観察して判断される。
代表的な競走馬 | 父(毛色) | 母(毛色) |
オグリキャップ | ダンシングキャップ(芦毛) | ホワイトナルビー(芦毛) |
タマモクロス | シービークロス(芦毛) | グリーンシャトー(栗毛) |
ゴールドシップ | ステイゴールド(黒鹿毛) | ポイントフラッグ(芦毛) |
メジロマックイーン | メジロティターン(芦毛) | メジロオーロラ(栗毛) |
ビワハヤヒデ | シャルード(芦毛) | パシフィカス(鹿毛) |
セイウンスカイ | シェリフズスター(芦毛) | シスターミル(栃栗毛) |
クロノジェネシス | バゴ(黒鹿毛) | クロノロジスト(芦毛) |
オメガパフューム | スウェプトオーヴァーボード(芦毛) | オメガフレグランス(鹿毛) |
レッドファルクス | スウェプトオーヴァーボード(芦毛) | ベルモット(栗毛) |
ヒシミラクル | サッカーボーイ(栃栗毛) | シュンサクヨシコ(芦毛) |
クロフネ | フレンチデピュティ(栗毛) | ブルーアヴェニュー(芦毛) |
原毛色(栗毛、鹿毛、青毛)に白色毛が混在し、全体的に灰色、白色に見える毛色。年齢が進むにつれて白色の度合いが強くなるが、進度は個体によって異なる。
代表的な競走馬 | 父(毛色) | 母(毛色) |
テイエムオペラオー | オペラハウス(鹿毛) | ワンスウエド(栗毛) |
オルフェーヴル | ステイゴールド(黒鹿毛) | オリエンタルアート(栗毛) |
アグネスタキオン | サンデーサイレンス(青鹿毛) | アグネスフローラ(鹿毛) |
ダイワメジャー | サンデーサイレンス(青鹿毛) | スカーレットブーケ(栗毛) |
ダイワスカーレット | アグネスタキオン(栗毛) | スカーレットブーケ(栗毛) |
ゴールドアリュール | サンデーサイレンス(青鹿毛) | ニキーヤ(鹿毛) |
エスポワールシチー | ゴールドアリュール(栗毛) | エミネントシチー(鹿毛) |
コパノリッキー | ゴールドアリュール(栗毛) | コパノニキータ(栗毛) |
スマートファルコン | ゴールドアリュール(栗毛) | ケイシュウハーブ(芦毛) |
ナリタトップロード | サッカーボーイ(栃栗毛) | フローラルマジック(黒鹿毛) |
カネヒキリ | フジキセキ(青鹿毛) | ライフアウトゼア(栗毛) |
グラスワンダー | シルヴァーホーク(鹿毛) | アメリフローラ(鹿毛) |
ラッキーライラック | オルフェーヴル(栗毛) | ライラックスアンドレース(栗毛) |
全体的に黄褐色で、長毛は体表の毛色よりも濃いものから淡く白色に近い個体まで存在する。
栗毛の中でも、まえがみ、たてがみ、尾が白い競走馬の毛色。オルフェーヴル、トーホウジャッカル、ゴールドシチー、ウインフルブルーム、トウショウファルコなどが該当する。
体表は黒味がかった黄褐色から黒味の濃いものまで存在するが、完全な黒色にはならない。
全身のほとんどが白色で、一部がピンク色の個体が存在する。芦毛とは異なり、誕生時からすでに体表が白色である。
この項目では、上述した8種類の毛色とは別に区別される珍しい毛色について紹介する。なお、紹介した種類以外にも馬の毛色は多数存在する。
栗毛よりも明るいクリーム色。原毛色は栗毛または栃栗毛で、登録上は栗毛に分類される。
サラブレッドの始祖の一頭とされ、産駒のSpankerを通じてサラブレッドの血統に多大な影響を与えたダーシーズイエローターク(D'Arcy's Yellow Turk)が月毛だったとされる。
原毛色に白毛が混じることで体表が灰色のように見える。芦毛と混同されやすいものの別種類に区分される。芦毛とは異なり、加齢とともに体表が白くなることはない。
近年の活躍馬では、2019年に無傷5連勝で英セントレジャー(G1)を制したイギリスの競走馬ロジシャン(Logician)が挙げられる。ロジシャンを生産したジュドモントファームが同馬の毛色を「粕毛」としており、これに追従するかたちでレーシング・ポストやJRA-VANなどでも粕毛と表記されている。一方で同馬を芦毛としている例も存在する。
体表に大きな白斑が存在する毛色を指す。原毛色により「駁栗毛」「鹿駁毛」「青駁毛」と種別されるが、白斑部分の面積が原毛色よりも多い場合は「駁鹿毛」「駁青毛」と呼ばれる。
netkeibaのデータベース上では、1875年産の英国産馬Caressが「駁青毛」として登録されている。同馬の牝系からはリアルインパクト、アイルラヴァゲイン、ネオリアリズム、インディチャンプ、アウィルアウェイなどの活躍馬が出ている。
【セレクトセール2025速報(1日目・1歳馬)】セレクトセールの落札情報はこちら
【セレクトセール2025速報(2日目・当歳馬)】セレクトセールの落札情報はこちら
【セレクトセール2025特集】1日目・2日目の上場馬一覧・歴代高額馬の一覧など最新情報
セレクトセール歴代高額馬ランキング 税抜の歴代最高価格は6億円のディナシー
【七夕賞2025予想】6枠が好成績 過去10年のデータから導き出された七夕賞の有利・不利な枠順の分析など最新情報
【七夕賞2025予想】戸崎圭太騎手が複勝率48パーセント 過去10年のデータから見る 福島芝2000mにおける騎手の勝率・連対率・複勝率・着別度数など最新情報
【セレクトセール2025】2日目(当歳馬)上場馬の一覧など最新情報
【セレクトセール2025】1日目(1歳馬)上場馬の一覧など最新情報
【JRAレコードタイム一覧】各競馬場の主要コースのレコードタイム・レコードホルダーまとめ イクイノックス・タイトルホルダーなど最新情報(更新日:2025年6月30日)
日本の競走馬の歴代獲得賞金ランキング ウシュバテソーロが歴代1位 フォーエバーヤングが歴代2位に浮上など最新情報