当記事では、シンガポールの競馬場およびクランジ競馬場についての概要を記載する。
シンガポールターフクラブによって統轄されており、1999年にクランジ競馬場が開場した。2015年、それまで行われていた国際競走が廃止。シンガポール航空国際カップ(G1)とクリスフライヤーインターナショナルスプリント(G1)の2レースが競走体系から姿を消した。前者は日本から参戦したコスモバルク、シャドウゲイトが勝利したレースである。
2011年のスプリンターズステークス(G1)に参戦したロケットマン(Rocket Man)は、クリスフライヤーインターナショナルスプリント(G1)など地元のスプリント戦線を総なめにし、ドバイでもG1を制するなど大活躍したシンガポールの強豪馬である。
また、日本産馬であるジョリーズシンジュ(Jolie's Shinju)が2009年にシンガポール4歳チャレンジ三冠を達成しており、同年の年度代表馬に輝いている(日本産馬が国外で年度代表馬となった初の事例)。
2023年現在、シンガポールに所在する唯一の競馬場。シンガポール島北西のクランジに所在する。1999年に開場、2000年に第一回シンガポール航空国際カップを開催した。全コース左回りで、外回り芝コースは1周2000m(直線500m)、内回り芝コースが1周1800m(直線400m)となっている。主な地元のG1競走は下記のとおり。
レース名 | 距離 |
---|---|
ライオンシティカップ | 芝1200m |
シンガポールダービー | 芝1800m |
ラッフルズカップ | 芝1600m |
シンガポールゴールドカップ | 芝2000m |
シンガポールギニー | 芝1600m |
クイーンエリザベス2世カップ(※) | 芝1800m |
※香港の沙田(シャティン)競馬場で開催されるクイーンエリザベス2世カップとはまた別のレースである。
約180年の歴史を持つシンガポール競馬が、24年10月をもって廃止する方向であることがわかった。5日、豪競馬メディア『Racing.com』をはじめとする海外の複数メディアが報じている。
2010年に島内でカジノがオープンしたことで競争となり、15年には国際G1が廃止。さらに世界的な新型コロナウイルスの流行も重なり、近年は規模縮小が続いていた。
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