ディープスカイは日本の競走馬・種牡馬。父アグネスタキオン、母アビという血統。2008年のNHKマイルカップと日本ダービーを制して『変則二冠』を達成し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に輝いた。
日本ダービー以降、G1制覇は叶わなかったものの、3歳時の天皇賞(秋)で3着、ジャパンカップで2着と好走。4歳時の安田記念で2着、宝塚記念で3着と第一線で好走を続け、左前脚の浅屈腱炎により現役を引退するまで存在感を示し続けた。
2007年10月にデビュー戦を迎え、翌2008年1月26日に6戦目で初勝利。続く500万下条件戦で2着、3月のアーリントンカップでは12頭立ての単勝10番人気と低評価だったが3着に好走し、同月に行われた毎日杯でアドマイヤコマンドに2馬身半差をつけて重賞初制覇を果たした。
ここまでで9戦を消化しており、陣営はクラシック第1戦となる皐月賞を回避し、NHKマイルカップへと臨んだ。レース本番では単勝1番人気に支持され、ブラックシェル、ダノンゴーゴー、ドリームシグナルなどを相手に1.3/4馬身差をつけて快勝。G1初制覇を飾った。この勝利により、管理する昆貢調教師、所有する深見敏男オーナーおよび同馬を生産した笠松牧場にはじめてのG1タイトルをもたらした。
その後日本ダービーへ挑んだディープスカイは、NHKマイルカップ同様に単勝1番人気に支持され、道中15番手追走から後方一気の末脚を繰り出し、先行するスマイルジャックを捉えてG1連勝。日本ダービー馬の栄光を手にした。NHKマイルカップから日本ダービーの連勝は、2004年のキングカメハメハ以来史上2頭目のケース。鞍上の四位洋文騎手は前年のウオッカに続き、日本ダービー連覇を果たした。
同年の秋は菊花賞へ向かわず、天皇賞(秋)に出走。ウオッカとダイワスカーレットの歴史的な激戦に加わり3着。続くジャパンカップではスクリーンヒーローに迫る2着入線を果たすなど好走を続けた。古馬入り後もG1路線で存在感を示したが、2009年の宝塚記念出走後に左前脚浅屈腱炎が判明。ターフを退いた。
馬名 | 主な戦績 |
---|---|
スマイルジャック | 2008年スプリングステークス(G2)など |
ブラックシェル | 2008年NHKマイルカップ(G1)2着など |
オウケンブルースリ | 2008年菊花賞(G1) |
ウオッカ | 2007年日本ダービー(G1)など |
ダイワスカーレット | 2008年有馬記念(G1)など |
スクリーンヒーロー | 2008年ジャパンカップ(G1)など |
ドリームジャーニー | 2009年有馬記念(G1)など |
産駒の馬名 | 主な勝ち鞍 |
---|---|
クリンチャー | 2018年京都記念(G2)など |
モルトベーネ | 2017年アンタレスステークス(G3) |
キョウエイギア | 2016年ジャパンダートダービー(Jpn1) |
サウンドスカイ | 2015年全日本2歳優駿(Jpn1) |
スピリッツミノル | 2019年大阪城ステークス(L) |
タマノブリュネット | 2016年レディスプレリュード(Jpn2) |
現役引退後はダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスで種牡馬入り。2015年にイーストスタッドへ移動し、新天地で種牡馬生活を送り、2021年に種牡馬を引退している。
代表産駒のクリンチャーは2018年の京都記念でレイデオロ、アルアイン、モズカッチャン、ディアドラなど同世代のG1馬4頭を押さえて重賞初制覇。その後ダートに転向し、さらに重賞4勝を飾っている。そのほか、産駒は主にダートで活躍を見せ、なかでも青森県産のキョウエイギアは後のトップホースとなるゴールドドリームやケイティブレイブらに4馬身差をつけて2016年のジャパンダートダービーを制している。
種牡馬引退後は引退馬協会に引き取られ、「フォスターホース」として日高町のひだか・ホース・フレンズで余生を過ごしている。また2022年からは功労馬繋養展示事業の助成対象馬となった。
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