ディープスカイの軌跡 成績・血統・産駒・ニュースなど 2008年に変則二冠を達成/名馬列伝

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当記事では2008年のNHKマイルカップ日本ダービーを制した『変則二冠馬』ディープスカイについて記載する。

2008年日本ダービー勝利時のディープスカイ(撮影:下野雄規)
2008年日本ダービー勝利時のディープスカイ(撮影:下野雄規)
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  1. 【概要】ディープスカイとは
  2. 【競走馬として】変速二冠を達成
  3. 現役時のライバル馬
  4. 【種牡馬として】主な産駒
  5. 余生
  6. 関連情報

【概要】ディープスカイとは

 ディープスカイは日本の競走馬・種牡馬。父アグネスタキオン、母アビという血統。2008年のNHKマイルカップ日本ダービーを制して『変則二冠』を達成し、同年のJRA賞最優秀3歳牡馬に輝いた。

 日本ダービー以降、G1制覇は叶わなかったものの、3歳時の天皇賞(秋)で3着、ジャパンカップで2着と好走。4歳時の安田記念で2着、宝塚記念で3着と第一線で好走を続け、左前脚の浅屈腱炎により現役を引退するまで存在感を示し続けた。

【競走馬として】変速二冠を達成

2008年NHKマイルカップ勝利時のディープスカイ(撮影:下野雄規)
2008年NHKマイルカップ勝利時のディープスカイ(撮影:下野雄規)

 2007年10月にデビュー戦を迎え、翌2008年1月26日に6戦目で初勝利。続く500万下条件戦で2着、3月のアーリントンカップでは12頭立ての単勝10番人気と低評価だったが3着に好走し、同月に行われた毎日杯アドマイヤコマンドに2馬身半差をつけて重賞初制覇を果たした。

 ここまでで9戦を消化しており、陣営はクラシック第1戦となる皐月賞を回避し、NHKマイルカップへと臨んだ。レース本番では単勝1番人気に支持され、ブラックシェルダノンゴーゴードリームシグナルなどを相手に1.3/4馬身差をつけて快勝。G1初制覇を飾った。この勝利により、管理する昆貢調教師、所有する深見敏男オーナーおよび同馬を生産した笠松牧場にはじめてのG1タイトルをもたらした。

 その後日本ダービーへ挑んだディープスカイは、NHKマイルカップ同様に単勝1番人気に支持され、道中15番手追走から後方一気の末脚を繰り出し、先行するスマイルジャックを捉えてG1連勝。日本ダービー馬の栄光を手にした。NHKマイルカップから日本ダービーの連勝は、2004年のキングカメハメハ以来史上2頭目のケース。鞍上の四位洋文騎手は前年のウオッカに続き、日本ダービー連覇を果たした。

 同年の秋は菊花賞へ向かわず、天皇賞(秋)に出走。ウオッカダイワスカーレットの歴史的な激戦に加わり3着。続くジャパンカップではスクリーンヒーローに迫る2着入線を果たすなど好走を続けた。古馬入り後もG1路線で存在感を示したが、2009年の宝塚記念出走後に左前脚浅屈腱炎が判明。ターフを退いた。

現役時のライバル馬

【種牡馬として】主な産駒

産駒の馬名主な勝ち鞍
クリンチャー2018年京都記念(G2)など
モルトベーネ2017年アンタレスステークス(G3)
キョウエイギア2016年ジャパンダートダービー(Jpn1)
サウンドスカイ2015年全日本2歳優駿(Jpn1)
スピリッツミノル2019年大阪城ステークス(L)
タマノブリュネット2016年レディスプレリュード(Jpn2)

 現役引退後はダーレー・ジャパン・スタリオン・コンプレックスで種牡馬入り。2015年にイーストスタッドへ移動し、新天地で種牡馬生活を送り、2021年に種牡馬を引退している。

 代表産駒のクリンチャーは2018年の京都記念レイデオロアルアインモズカッチャンディアドラなど同世代のG1馬4頭を押さえて重賞初制覇。その後ダートに転向し、さらに重賞4勝を飾っている。そのほか、産駒は主にダートで活躍を見せ、なかでも青森県産のキョウエイギアは後のトップホースとなるゴールドドリームケイティブレイブらに4馬身差をつけて2016年のジャパンダートダービーを制している。

余生

2021年、新天地に到着したディープスカイ(c)netkeiba
2021年、新天地に到着したディープスカイ(c)netkeiba

 種牡馬引退後は引退馬協会に引き取られ、「フォスターホース」として日高町のひだか・ホース・フレンズで余生を過ごしている。また2022年からは功労馬繋養展示事業の助成対象馬となった。

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