2023年ドバイワールドカップデーの概要・最新情報など

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 当記事では2023年3月25日にドバイのメイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップデー(ドバイミーティング)の概要や最新情報について記載する。

昨年のドバイワールドカップ覇者カントリーグラマー(提供:At The Races)
昨年のドバイワールドカップ覇者カントリーグラマー(提供:At The Races)
  1. 概要
  2. 各競走の一覧
  3. 各競走の詳細
    1. ドバイカハイラクラシック
    2. ゴドルフィンマイル(首G2)
    3. ドバイゴールドカップ(首G2)
    4. アルクォーツスプリント(首G1)
    5. UAEダービー(首G2)
    6. ドバイゴールデンシャヒーン(首G1)
    7. ドバイターフ(首G1)
    8. ドバイシーマクラシック(首G1)
    9. ドバイワールドカップ(首G1)
  4. 関連まとめ
  5. 最新情報

ドバイワールドカップデー2023結果一覧

概要

 ドバイワールドカップミーティングとは、毎年3月下旬にアラブ首長国連邦ドバイのメイダン競馬場で開催される各国際招待競走の総称である。1996年、当時アラブ首長国連邦の皇太子だったシェイク・モハメド氏によって『ドバイワールドカップ』が創設されて以降、競走体系が変革を続け、2023年現在では6つの国際G1競走を含む重賞9レースが同日に行われる。なお、2017年からは日本国内での馬券発売が実施されている。

各競走の一覧

レース名施行距離
1Rドバイカハイラクラシックダ2000m
2Rゴドルフィンマイルダ1600m
3Rドバイゴールドカップ芝3200m
4Rアルクォーツプリン芝1200m(直線)
5RUAEダービーダ1900m
6Rドバイゴールデンシャヒーンダ1200m
7Rドバイターフ芝1800m
8Rドバイシーマクラシック芝2410m
9Rドバイワールドカップダ2000m

※上記内容は2022年のもの

各競走の詳細

 この項目では、ドバイミーティング各競走について各レースごとに記載していく。

ドバイカハイラクラシック

 5歳以上の純血アラブ種の競走馬のみが出走できるダート2000m戦。1999年にUAE国内G1に格付けられ、2006年からは国際アラブ競馬連盟の国際重賞格付けで純血アラブ種競走の国際G1となった。

ゴドルフィンマイル(首G2)

2022年のゴドルフィンマイルを制したバスラットレオン(c)netkeiba.com
2022年のゴドルフィンマイルを制したバスラットレオン(c)netkeiba.com

 北半球産馬は4歳以上、南半球産馬は3歳以上が出走できる。ダート1600mで行われる。2001年にG3競走として格付けされ、2002年にG2へ昇格した。

 2006年、日本から参戦したユートピアが同競走を制し、海外ダート重賞初勝利を達成。2022年には日本馬バスラットレオンがスタートから先手を取り、後続を寄せ付けず逃げ切り勝ちをおさめた。

ドバイゴールドカップ(首G2)

2022年のドバイゴールドカップ覇者ステイフーリッシュ(c)netkeiba.com
2022年のドバイゴールドカップ覇者ステイフーリッシュ(c)netkeiba.com

 芝3200mの長距離戦。2009年に創設されたレースで、北半球産馬は4歳以上、南半球産馬は3歳以上が出走できる。2012年から現在のレース名となり、2014年にはG2として施行されている。

 日本からは2012年にマカニビスティー、2016年にネオブラックダイヤが出走していたがいずれも大敗。2022年に参戦したステイフーリッシュが2着馬マノーボとの激戦の末に1着となり、日本調教馬初の優勝を飾った。

アルクォーツスプリント(首G1)

 直線芝1200mで行われるスプリント戦で、3歳以上のサラブレッドが出走可能。2010年からドバイミーティングの一競走として指定されている。

 日本からは2012年に前年のサマースプリントシリーズ王者エーシンヴァーゴウが初出走(12着)。以後、2016年にベルカント(12着)、2022年にラウダシオン(9着)、エントシャイデン(12着)が出走している。

UAEダービー(首G2)

2016年のUAEダービー覇者ラニ
2016年のUAEダービー覇者ラニ

 3歳の北半球産馬または4歳の南半球産馬が出走できるダート1900m戦。米G1・ケンタッキーダービーへの出走ポイント獲得の対象レースでもある。歴代勝ち馬にはディスクリートキャットサンダースノー、メンデルスゾーンなど強豪馬が並ぶ。

 2016年に日本から出走したラニが1着となり、日本調教馬として初優勝。また2022年にはクラウンプライドが勝利し、日本生産馬として白星を飾っている。

ドバイゴールデンシャヒーン(首G1)

 ダート1200mで行われるスプリント戦で、3歳以上のサラブレッドが出走可能。日本からはこれまでブロードアピールアグネスジェダイローレルゲレイロタイセイレジェンドマテラスカイレッドルゼルコパノキッキングなど快速馬が出走している。なかでも2019年出走時のマテラスカイは2着となり、日本調教馬による初連対を果たした。

ドバイターフ(首G1)

2014年のドバイデューティーフリー覇者ジャスタウェイ(撮影:高橋正和)
2014年のドバイデューティーフリー覇者ジャスタウェイ(撮影:高橋正和)

 南半球産馬3歳以上、北半球産馬4歳以上のサラブレッドが出走可能な芝1800m戦。1996年に『ドバイデューティーフリー』として創設され、2000年から芝に変更されている。

 2007年に日本から出走したアドマイヤムーンが1着となり、日本調教馬として初勝利。2014年にはジャスタウェイがレコードタイムを2秒以上短縮する1分45秒52の勝ち時計で勝利し、世界ランキング1位に輝いた。

 2016年にはリアルスティール、翌2017年にヴィブロス、2019年にアーモンドアイが勝利。2022年にはパンサラッサが前年覇者ロードノースとの同着優勝を飾っている。

ドバイシーマクラシック(首G1)

2014年のドバイシーマクラシック覇者ジェンティルドンナ(撮影:高橋正和)
2014年のドバイシーマクラシック覇者ジェンティルドンナ(撮影:高橋正和)

 北半球産馬は4歳以上、南半球産馬は3歳以上が出走可能な芝2410m戦。1998年に『ドバイターフクラシック』として創設された。

 これまで数々の日本馬が出走しており、2002年(当時はG2)に日本から参戦したステイゴールドが日本調教馬として初優勝。以後、2006年にはハーツクライ、2014年にはジェンティルドンナ、2022年にはシャフリヤールがそれぞれ同競走を制している。

ドバイワールドカップ(首G1)

2011年のドバイWCを制したヴィクトワールピサ
2011年のドバイWCを制したヴィクトワールピサ

 ダート2000mで施行される国際競走。北半球産馬は4歳以上、南半球産馬は3歳以上が出走できる。1996年の創設以降、各国から強豪馬が参戦する世界最高峰のレースとして知られており、これまでの勝ち馬にはシガーシングスピール、ドバイミレニアム、インヴァソールカーリンカリフォルニアクローム、アロゲートなど名馬が並ぶ。

 2010年から2014年にかけてはダートではなくオールウェザーで行われており、日本から参戦したヴィクトワールピサが2011年に優勝。2着にトランセンドが入線し、日本馬ワンツーフィニッシュという快挙を成し遂げている。

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