当記事では、競走馬が見せる主なクセや特徴的な行動の用語を一覧形式で記載する。

1. アオる
2. アラアラ
3. イレ込む
4. 馬っ気
5. さく癖
6. グイッポ
7. ササる
8. ヨレる
9. 斜行
10. 蹴癖
11. ズブい
12. ソラ
13. ツル顎
14. 発情
15. フケ
16. ふなゆすり
17. 身っ食い
18. モタれる
19. ふくれる
20. 物見
21. カイ食い
22. 口向き
23. 鶏跛
24. 歯がわり
25. ボロ
26. 関連情報
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参考記事(無料)

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アオる

ゲート内で立ち上がった状態およびゲートが開いた瞬間に前脚を上げてスタートを切ること。2012年有馬記念のルーラーシップや、2015年宝塚記念のゴールドシップなどが例として挙げられる。

アラアラ

余力がなくなり手応えが怪しい状態。またバテている状態。

イレ込む

競走馬がレース前、極度に興奮して落ち着かない状態。発汗を起こしたり口角に泡が溜まったりする。

馬っ気

牡馬の発情のこと。馬っ毛が出ているとレースへの集中力を欠き、能力を出しきれなくなることがある。なお、1997年にジャパンカップを制したピルサドスキーは、パドックで馬っ気を出しながらもレース本番で豪脚を繰り出しエアグルーヴ・バブルガムフェローを差し切ったことで有名である。

さく癖

馬が壁の出っ張りや柵の縁などに上顎の前歯を引っ掛けて空気を飲み込む動作。「ぐう」と特徴的な音が出る。この癖が原因で疝痛などが起こることもあり、悪癖とされる。

グイッポ

「さく癖」の通称。

ササる

レースや調教の最中に突然、インコースへ向けて斜行すること。対義語は「もたれる」。

ヨレる

レースの直線で急激に斜行すること。

斜行

競走馬が斜めに走ること。他馬の走行に影響を与えたとき、騎手が注意義務を怠ったものと認められた場合は制裁対象となる。

蹴癖

しゅうへき。人や他馬を蹴る癖のこと。競走馬の脚力は並外れて強く、直接蹴られると大事故につながるため、蹴癖のある競走馬には目印として尻尾に赤いリボンがつけられる。

ズブい

走行中、加速までに時間がかかる競走馬の特性。最高速度に達するまでに時間を要するため、2003年宝塚記念のヒシミラクルや2016年小倉記念のクランモンタナのように道中から追い通しになることもある。

ソラ

競走馬の気が散り、レースに集中できなくなる状態のこと。「ソラを使う」と表現される。ソラを使う競走馬は、最終直線で早めに抜け出すと気を抜いてしまうため仕掛けどころが難しいと言われる。

一例として、2007年のドバイデューティーフリー・宝塚記念・ジャパンカップを制し同年のJRA賞年度代表馬となったアドマイヤムーンには「ソラを使う癖」があった。

ツル顎

歩行中、長い顎をツルのように曲げている状態。神経をたかぶらせている馬によく見られる。

発情

情欲が起こること。競走馬は長日性の季節繁殖動物であるため、北半球では4月から9月にかけて発生する。

フケ

牝馬における発情を指す言葉として使用される。

ふなゆすり

馬房内で脚を踏み換え、馬体を左右に落ち着きなくゆする癖のこと。

身っ食い

馬が自らの体を噛む癖のこと。

モタれる

調教やレースの最中に競走馬が外に斜行すること。

ふくれる

競走馬がコーナーを曲がりきれず、外側に大回りしてしまうこと。2015年の皐月賞を制したドゥラメンテが、4コーナーでコーナーを曲がりきれず外側に大きくふくれたのちに立て直し先行集団を差し切っている。

物見

馬が不意になにかに驚いて騒いだり、止まったり、跳んだりする動作や癖のこと。この癖を持つ競走馬の矯正器具として、レースに集中させるために視界を限定するブリンカーなどが挙げられる。

競走馬が身につけている馬具の名称・役割などは下記記事を参照。

カイ食い

競走馬の食欲のこと。「カイ食いが良い」「カイ食いが悪い」のように表現される。

口向き

競走馬の馴致(背中に人間が乗っている状態に慣れさせること)の際に、ハミが口角に当たる感覚を覚えさせること。

鶏跛

競走馬の歩様の一種で、鶏のように歩くことから鶏跛と呼ばれる。後肢が地面を離れる際に急激に肢を上げる異常歩様。

歯がわり

馬の歯が抜け替わること。

ボロ

馬糞のこと。

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