【1位はディープボンド】G1級レース未勝利馬の獲得賞金ランキングTOP10

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当記事では、G1級競走(G1・Jpn1・JG1)未勝利馬の歴代獲得賞金をランキング形式で記載する。2023年天皇賞(春)で2着となったディープボンドが、キョウトシチーの獲得賞金を抜き1位に躍り出た。

6億2870万1000円を獲得したキョウトシチー(撮影:下野雄規)
6億2870万1000円を獲得したキョウトシチー(撮影:下野雄規)

ランキング早見表

順位馬名獲得賞金
1位ディープボンド6億8505万5800円
2位キョウトシチー6億2870万1000円
3位ナイスネイチャ6億1918万8000円
4位バランスオブゲーム6億1769万5000円
5位ダイワテキサス6億1326万2000円
6位メイショウバトラー6億843万3000円
7位プリエミネンス5億8985万6000円
8位リンカーン5億8842万円
9位ウインバリアシオン5億7994万6000円
10位エアシェイディ5億7830万2000円
11位ローエングリン5億7423万6000円
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  1. 【1位】ディープボンド
  2. 【2位】キョウトシチー
  3. 【3位】ナイスネイチャ
  4. 【4位】バランスオブゲーム
  5. 【5位】ダイワテキサス
  6. 【6位】メイショウバトラー
  7. 【7位】プリエミネンス
  8. 【8位】リンカーン
  9. 【9位】ウインバリアシオン
  10. 【10位】エアシェイディ
  11. 【11位】ローエングリン
  12. 関連まとめ
  13. 関連情報

【1位】ディープボンド

 2020年に無敗の牡馬三冠を達成したコントレイルと同馬主・同世代で、京都新聞杯を制するなどクラシックでも好走した。古馬入り後に本格化し、2021年・2022年の阪神大賞典を連覇。2021年から2023年にかけて天皇賞(春)で3年連続2着に好走している。

 2021年の凱旋門賞に挑戦した際、現地の前哨戦・フォワ賞(仏G2)を制しており、同レースの獲得賞金を含めるとキョウトシチーが獲得した賞金を超えている。

【2位】キョウトシチー

1996年東京大賞典勝利時のキョウトシチー(撮影:下野雄規)
1996年東京大賞典勝利時のキョウトシチー(撮影:下野雄規)

 1990年代のダート戦線で大活躍を見せたキョウトシチー。地方交流競走創設初期、JRA所属馬としてライブリマウントホクトベガとともに存在感を放った。また旧9歳まで長く現役を続け、毎年コンスタントに勝ち星を重ねたことも特徴である。

 ウインターS、シーサイドS、浦和記念、白山大賞典など数々の重賞を制覇。なお1996年の東京大賞典を勝利しているが、同競走が統一G1に格付けされたのは1997年であるため、今回のランキングの対象馬となっている。1997年の東京大賞典ではトーヨーシアトルの2着だった。

【3位】ナイスネイチャ

1991年はづき賞出走時のナイスネイチャ(c)netkeiba.com
1991年はづき賞出走時のナイスネイチャ(c)netkeiba.com

 1991年から1993年にかけて有馬記念で3着入線を果たすなど、名脇役として現在の競馬ファンにも多大な知名度を誇る。有馬記念での好成績だけではなく、1991年の小倉記念京都新聞杯鳴尾記念、1994年の高松宮杯と、4度の重賞制覇を飾っている。

 ただし、当時の賞金体系では有馬記念の1着賞金が1億3000万円、3着賞金は3300万円と現行のレース体系に比べて設定金額が低かったにも関わらずランキング2位を獲得している。なお2023年2月現在も存命中で、JRA重賞覇者としてのサラブレッド長寿記録を更新し続けている。

【4位】バランスオブゲーム

G2で無類の強さを誇ったバランスオブゲーム(撮影:高橋正和)
G2で無類の強さを誇ったバランスオブゲーム(撮影:高橋正和)

 G2競走で無類の強さを誇っていたことで有名な競走馬。主な勝ち鞍は2001年の新潟2歳S、2002年の弥生賞セントライト記念、2003年の毎日王冠、2006年のオールカマーおよび2005年と2006年の中山記念(連覇)。また2004年の安田記念と2006年の宝塚記念で3着の実績がある。

 同馬が記録したG2競走6勝は歴代最多記録。数々の名馬を輩出したダイナサッシュ牝系の出身で、半弟のフェイムゲームダイヤモンドS3勝を含む重賞6勝の活躍を見せた。

【5位】ダイワテキサス

本格化後活躍を見せたダイワテキサス(撮影:下野雄規)
本格化後活躍を見せたダイワテキサス(撮影:下野雄規)

 1995年にデビューを迎え、1998年初頭までは下級条件馬だったが、旧6歳の夏に本格化。破竹の4連勝で関屋記念を制すると、続くオールカマーで重賞連勝を飾った。脚部不安のため同年秋のG1には出走できなかったが、7歳以降も勢いは衰えず、2000年には中山記念関屋記念新潟記念とさらに重賞3勝を挙げた。

 その他、2000年の有馬記念で単勝13番人気ながら3着に入線するなど、重賞戦線で好走を続け、着々と賞金を積み重ねたことで4位にランクインしている。

【6位】メイショウバトラー

息の長い活躍を見せた名牝メイショウバトラー(撮影:高橋正和)
息の長い活躍を見せた名牝メイショウバトラー(撮影:高橋正和)

 牝馬ながら10歳まで現役を続けた名牝。3歳6月とデビューは遅かったが、わずか3ヶ月で3勝を挙げ、秋華賞エリザベス女王杯にも出走。古馬入り後に本格化を迎え、2004年の小倉大賞典で重賞初制覇。しかしその後屈腱炎を発症し、1年の長期休養を余儀なくされる。

 復帰以後はダート路線に舵を切り、2006年に重賞3連勝、2007年に重賞4連勝を飾るなどさらに好成績を挙げ、通算成績は61戦14勝、うち重賞10勝。故障による長期戦線離脱があったと感じさせない活躍を見せた。

【7位】プリエミネンス

ダートで重賞8勝を挙げた名牝プリエミネンス(撮影:下野雄規)
ダートで重賞8勝を挙げた名牝プリエミネンス(撮影:下野雄規)

 2000年代初頭のダート路線で牡馬に混じって活躍した名牝。2000年の関東オークスとクイーン賞、2001年のスパーキングレディーカップとマリーンカップ、2002年のマリーンカップ(連覇)、マーキュリーカップ、エルムステークス、2003年の浦和記念と、重賞8勝を挙げた。

 この他、2000年・2002年のジャパンカップダートで4着、2001年のジャパンカップダートで5着、2002年のJBCクラシックで2着などの成績を残した。なお、7歳時にアメリカ遠征を行い、G1・サンタマリアハンデキャップに出走し5着となっているが、当該賞金はランキングに反映されていない。

【8位】リンカーン

第一線で何度も好走したリンカーン(撮影:下野雄規)
第一線で何度も好走したリンカーン(撮影:下野雄規)

 2004年の阪神大賞典、2005年の京都大賞典、2006年の日経賞を勝利した良血馬。強豪馬を多数輩出するバレークイーン牝系の出身で、半弟は皐月賞ヴィクトリー。おじには日本ダービーフサイチコンコルド皐月賞アンライバルドがいる。

 G2を3勝したほか、G1でも幾度となく好走しており、2003年の菊花賞有馬記念、2006年の天皇賞(春)でいずれも2着。2004年の宝塚記念、2005年の有馬記念で3着入線を果たしているため、多大な獲得賞金を誇る。なお、2006年の天皇賞(春)ではレースレコードで駆け抜けたディープインパクトには及ばなかったものの、当時マヤノトップガンが保持していたレコードタイムよりも速い時計で走破していた。

【9位】ウインバリアシオン

故障を乗り越えて活躍したウインバリアシオン(撮影:下野雄規)
故障を乗り越えて活躍したウインバリアシオン(撮影:下野雄規)

 同期のオルフェーヴルがクラシック三冠を達成するなか、日本ダービー菊花賞で2着入線を果たした競走馬。自身も2011年の青葉賞、2014年の日経賞とG2を2勝している。オルフェーヴルのラストランとなった2013年の有馬記念でも2着に好走した。

 4歳時に左前浅屈腱炎を発症し、1年以上の長期休養を余儀なくされた。しかし故障からの復帰戦となった2013年金鯱賞で3着、その後に2度目の重賞制覇を飾っている。また2014年の天皇賞(春)で2着となるなど、故障を乗り越えてコンスタントに賞金を積み重ねた。

【10位】エアシェイディ

9歳まで長く活躍したエアシェイディ(撮影:下野雄規)
9歳まで長く活躍したエアシェイディ(撮影:下野雄規)

 2008年のアメリカジョッキークラブカップ覇者、9歳まで息の長い現役生活を続け、重賞戦線で存在感を示した。母は1998年の牝馬三冠路線で活躍したエアデジャヴー、叔父は2000年のクラシック二冠馬エアシャカール、全妹は2005年の秋華賞エアメサイアという良血馬。なお、エアシェイディが重賞ウィナーとなったのは7歳時であり、3歳時にG1ウィナーとなったエアメサイアは「妹」である。

 勝利した重賞はG2ひとつだけだが、2008年・2009年の有馬記念でそれぞれ3着に入線したほか、G3やG2でも幾度となく連対しており、コンスタントに賞金を積み上げたことからランクインを果たしている。

【11位】ローエングリン

個性派として愛される名馬ローエングリン(撮影:下野雄規)
個性派として愛される名馬ローエングリン(撮影:下野雄規)

 2001年10月にデビューし、順調に勝ち星を重ねたが、抽選除外となったため2002年の皐月賞日本ダービーに出走できず、宝塚記念に出走。3歳馬かつ重賞未勝利ながらダンツフレームの3着に好走した。その後、菊花賞出走後にオープン戦を連勝して3歳シーズンを終えると、2003年の中山記念マイラーズカップを連勝。安田記念でも3着入線。その後、フランスや香港に遠征し現地のG1でも好走した。

 抜群のスタートと卓越した先行力が持ち味で、6歳時のマイラーズカップ、8歳時の中山記念でも勝利を飾っている。また2003年の天皇賞(秋)では、序盤からゴーステディと激しく競り合い、前半1000m通過タイム56.9秒というハイペースが計時されるなど、ファンの多い名馬でもある。

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