ネオユニヴァースの軌跡 成績・血統・産駒・ニュースなど 2003年のクラシック二冠馬/名馬列伝

  • 更新日:

当記事では2003年のクラシック二冠を達成し、父としても優秀な産駒を送り出した名馬ネオユニヴァースについて記載する。

2003年日本ダービー勝利時のネオユニヴァース(撮影:下野雄規)
2003年日本ダービー勝利時のネオユニヴァース(撮影:下野雄規)
netkeibaNo.1競馬アプリ 無料ダウンロード
  1. 【概要】ネオユニヴァースとは
  2. 【競走馬として】クラシック二冠を達成
  3. 【種牡馬として】主な産駒
  4. 現役時のライバル馬
  5. 永眠(21歳没)
  6. 関連情報

【概要】ネオユニヴァースとは

 ネオユニヴァースは日本の競走馬・種牡馬。2003年の皐月賞日本ダービーを勝利しクラシック二冠制覇を達成、同年のJRA最優秀3歳牡馬に輝いた。

 その後さらなる飛躍を目指したが、4歳春に右前脚の浅屈腱炎および球節亀裂骨折が判明し、同年の秋に惜しまれながら現役引退。現役時代の主戦は当時JRA短期免許で来日していたミルコ・デムーロ騎手が務めた。

【競走馬として】クラシック二冠を達成

2003年皐月賞のゴール前(撮影:下野雄規)
2003年皐月賞のゴール前(撮影:下野雄規)
 2002年11月にデビューを迎え、翌2003年のきさらぎ賞で良血馬サイレントディールを抑えて重賞初制覇。続くスプリングステークスでは、前年の札幌2歳ステークス覇者サクラプレジデントを振り切り重賞連勝を飾ると、満を持して牡馬クラシック路線へと駒を進めた。

 クラシック第一戦・皐月賞では、上述のサクラプレジデントサイレントディールに加えて前年の2歳王者エイシンチャンプや前年のラジオたんぱ杯2歳S覇者ザッツザプレンティなどが揃うなか単勝1番人気に支持され、サクラプレジデントとの激しい競り合いを制してG1ウィナーとなった。

 続く日本ダービーではネオユニヴァースサクラプレジデントの二強対決の様相を呈し、トライアルの青葉賞を完勝したゼンノロブロイが単勝3番人気で続いた。レースでは馬群後方に位置を取り、第3コーナーでインコースを通って先行集団に取り付くと、先に抜け出したゼンノロブロイを手応え充分に交わし去りダービー馬となった。皐月賞日本ダービーの二冠制覇はサニーブライアン(1997年)以来、また外国人騎手がダービージョッキーとなるのは史上初の出来事だった。

【種牡馬として】主な産駒

 現役引退後、社台スタリオンステーションで種牡馬となったネオユニヴァースは初年度から多数の繁殖頭数を集め、2008年にデビューした初年度産駒のなかに、皐月賞アンライバルド日本ダービーロジユニヴァースがいる。

 その後も数々の名馬・強豪馬を輩出。なかでも2007年産のヴィクトワールピサは2010年の皐月賞有馬記念を制覇し、翌2011年には日本馬として史上初となるドバイワールドカップ制覇の偉業を果たした。2011年産のネオリアリズムは2017年のクイーンエリザベス2世カップを制覇。またグレンツェントゴールスキーウェスタールンドなど、芝だけでなくダートでも強豪馬を多数輩出している。

馬名獲得賞金(日本国内)
ヴィクトワールピサ5億9595万4000円
ロジユニヴァース3億4332万3000円
アンライバルド2億3247万9000円
ネオリアリズム2億3355万9000円
サウンズオブアース4億6744万9000円
デスペラード3億2397万6000円
グレンツェント2億9761万8000円
ウェスタールンド2億7361万5000円
ゴールスキー2億5549万6000円

現役時のライバル馬

永眠(21歳没)

 2021年3月8日、繋養先である北海道新ひだか町のレックススタッドにて、種付中の事故によりこの世を去った。

netkeibaアプリ(無料)今すぐダウンロード

関連情報

おすすめトピック

アクセスランキング

アクセス数

新着まとめ

もっと見る