2022年11月3日に盛岡競馬場で行われる第22回 JBCクラシック(Jpn1 ダート2000m)。JBCクラシックはダートグレード競走での実績が物をいうレース。創設から昨年までにJBCクラシックがダートGI級競走初制覇だった馬はスマートファルコン、ワンダーアキュート、チュウワウィザード、ミューチャリーの4頭のみ。基本的には実績馬が強いレースだ。前哨戦を分析し、そこからあぶり出した本命とは?
1着フィールドセンス
2着クラウンプライド
4着ペイシャエス
5着ギガキング
【レース概況】
今年の日本テレビ盃は3歳馬vs古馬の構図。3歳馬はジャパンダートダービーを制したノットゥルノを筆頭に5頭出走。一方でダートグレード競走5勝のサルサディオーネなど8歳馬も3頭出走していた。
【レース内容】
サルサディオーネが逃げ、1000m通過は昨年と同じ1:01.0。4コーナーで2番手追走のノットゥルノが脱落し、このまま逃げ切りかに思われた。しかし、今年から2cm深くなった砂厚もあったか直線では一杯に。 外から捲り気味に進出したクラウンプライドがサルサディオーネを交わした瞬間、外からあっという間に交わし去ったのがフィールドセンス。4着のペイシャエスは好位から伸びきれず、5着のギガキングは直線で前が詰まったのが痛かったか。
1着メイショウハリオ
4着テーオーケインズ
9着オーヴェルニュ
【レース概況】
JRAとの交流レースになってからは史上最少の9頭立て。しかし内4頭はGIウイナーで、ネオブレイブ以外は重賞ウイナー。少数精鋭と言うに相応しいメンバーが揃っていた。
【レース内容】
オーヴェルニュが先手を取り1000m通過1:02.2という緩やかなペース。この流れを見て向こう正面でスワーヴアラミスが一気に進出、一気にペースが上がり、テーオーケインズやクリンチャーと4コーナーまで雁行状態のまま進んだ。 直線では7頭が横に並んで叩き合いになり、スワーヴアラミスとオーヴェルニュが脱落。最後は先団の後ろで脚を溜めていたメイショウハリオが突き抜け1着。テーオーケインズは直線で伸びを欠いて4着に敗れた。
1着 テーオーケインズ
3着 メイショウハリオ
6着 オーヴェルニュ
【レース概況】
昨年のチャンピオンズCで6馬身差の圧勝を飾ったテーオーケインズが遠征からの帰国初戦で休み明け。加えて59kgの斤量を背負ってどのようなパフォーマンスを見せるのか注目された。
【レース内容】
サンライズホープが逃げてスローの流れ。逃げ馬の真後ろで脚を溜めていたテーオーケインズが4コーナー過ぎで先行馬の外に切り替え進出。上がり最速の35.9の末脚を発揮して2馬身半差で勝利した。 メイショウハリオはテーオーケインズから5馬身ほど離れた位置から追い出しを開始。当馬の素晴らしい末脚を発揮したものの差は詰まらず3着入線。好位の内を進んだオーヴェルニュは伸びもせず、バテもせずで6着。
JBCクラシックはダートグレード競走での実績が物をいうレース。創設から昨年までにJBCクラシックがダートGI級競走初制覇だった馬はスマートファルコン、ワンダーアキュート、チュウワウィザード、ミューチャリーの4頭のみ。
上記で挙げた4頭のうちスマートファルコンは、それまでにダートグレード競走を10勝、ワンダーアキュートは3勝、チュウワウィザードは3勝を挙げていた。昨年がミューチャリーが地方馬初のJBCクラシック制覇かつ、ダートグレード競走初制覇を達成したが、基本的には実績馬が強いレースだ。
今年の出走メンバーの中でGI/JpnI勝ちがあるのはテーオーケインズとメイショウハリオだが、テーオーケインズに期待したい。帝王賞は淀みのないペースに巻き込まれて4着に敗れたが、昨年のチャンピオンズC、今年の平安Sで見せた圧巻のパフォーマンスを考えれば巻き返す可能性は十分。
大井での勝利経験があるとはいえ、昨年の帝王賞では大きくヨレていたように右回りには若干の不安。左回りに替わる今回は期待できる。
メイショウハリオは帝王賞で素晴らしい末脚を発揮してビッグタイトルを奪取。しかし、テーオーケインズよりは常に位置取りが後方で、先行有利な盛岡コースでスローペースになると差しきれない可能性もありそうだ。
急激に力を付けているクラウンプライドが単穴。日本テレビ盃はハイペースで好位勢が伸びあぐねる中、早めに動いて2着。叩いた上積みを加味すればチャンス有り。
穴はオーヴェルニュ。中京競馬場とコース形態が似ていて、軽い馬場の盛岡コースなら激走も有りそう。
地方移籍後は人気以上の走りが続くフィールドセンス、そろそろ経験が花開きそうなギガキング、シリウスSで直線抜け出すのに手間取っていたクリノドラゴンを連下で。
◎テーオーケインズ
○メイショウハリオ
▲クラウンプライド
☆オーヴェルニュ
△フィールドセンス
△ギガキング
△クリノドラゴン
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