【アルゼンチン共和国杯データ】“出世レース”優勝後に飛躍した馬たち

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1963年にアルゼンチン・ジョッキークラブから優勝カップの寄贈を受け「アルゼンチンジョッキークラブカップ」の名称で創設された日本競馬史最古の国際交流競走。第1回は東京競馬場の芝2300mで別定戦として5月に行われた。その後、距離や施行時期、条件、レース名称などは何度かの変更を経て、現在の施行条件になったのは1984年。それ以降、アルゼンチン共和国杯の優勝をきっかけに飛躍し、後にGI制覇した馬は6頭。出世レースとなっているアルゼンチン共和国杯優勝後にGI制覇した馬をまとめました。(2022年10月31日現在)

2017年に3歳馬として20年ぶりにアルゼンチン共和国杯を制したスワーヴリチャード(撮影:下野雄規)
2017年に3歳馬として20年ぶりにアルゼンチン共和国杯を制したスワーヴリチャード(撮影:下野雄規)
  1. アルゼンチン共和国杯優勝後にGI制覇
    1. スワーヴリチャード
    2. シュヴァルグラン
    3. ゴールドアクター
    4. トーセンジョーダン
    5. スクリーンヒーロー
    6. アドマイヤジュピタ
  2. アルゼンチン共和国杯の予想情報まとめ
  3. アルゼンチン共和国杯のニュース・最新情報

アルゼンチン共和国杯優勝後にGI制覇

生年馬名通算成績
2014年スワーヴリチャード19戦6勝(GI・2勝)
2012年シュヴァルグラン33戦7勝(GI・1勝)
2011年ゴールドアクター24戦9勝(GI・1勝)
2006年トーセンジョーダン26戦10勝(GI・1勝)
2004年スクリーンヒーロー23戦5勝(GI・1勝)
2003年アドマイヤジュピタ14戦7勝(GI・1勝)


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スワーヴリチャード

スワーヴリチャード
馬名スワーヴリチャード
ハーツクライ
ピラミマ
母父Unbridled's Song
馬主NICKS
生産者ノーザンファー
生年月日2014年03月10日
産地安平町
主な勝ち鞍2017'アルゼンチン共和国杯
2018'大阪杯
2019'ジャパンカップなど重賞5勝

2歳時より素質は評価されており、3歳2月には共同通信杯を制覇し、それを実証した。日本ダービー2着後は菊花賞に向かわず秋はアルゼンチン共和国杯から始動。2017年には3歳馬として20年ぶりにアルゼンチン共和国杯を制覇し、4歳時には大阪杯、5歳時にはジャパンカップを制した。


シュヴァルグラン

シュヴァルグラン
馬名シュヴァルグラン
ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
馬主佐々木主浩
生年月日2012年03月14日
生産者ノーザンファー
産地安平町
主な勝ち鞍2016'アルゼンチン共和国杯
2017'ジャパンカップなど重賞3勝

3歳春は惜しくもクラシックロードに乗ることができなかったが、3歳秋に入ると500万下から3連勝し挑んだ日経新春杯で2着するなど徐々にその実力を開花させていった。4歳時は阪神大賞典アルゼンチン共和国杯を優勝。その後は好走するもGIに後一歩届かずのレースが続いていたが、H.ボウマン騎手を背にジャパンカップで念願のGI制覇。その後は天皇賞・春ドバイシーマクラシックで2着に入るなど活躍し、長く一線級で活躍した。


ゴールドアクター

ゴールドアクター
馬名ゴールドアクター
スクリーンヒーロー
ヘイロンシン
母父キョウワアリシバ
馬主居城寿与
生産者北勝ファー
生年月日2011年05月18日
産地新冠町
主な勝ち鞍2015'アルゼンチン共和国杯
2015'有馬記念など重賞4勝

新馬戦、2戦目では勝てずも3戦目の未勝利戦で勝ち上がる。次走のゆりかもめ賞では14番人気ながら2着に好走、山吹賞2着の後に出走した青葉賞は僅差の4着と健闘したが、日本ダービーの出走権を得ることはできなかった。夏の札幌芝2600mで2連勝後に出走した菊花賞では7番人気ながらトーホウジャッカルの3着に入りオープンでも戦えることを示した。その後休養に入るも復帰後の4歳夏から本格化。3連勝目でアルゼンチン共和国杯、4連勝目で有馬記念、5連勝目で日経賞を制覇するなど一気にトップクラスまで駆け上がった。


トーセンジョーダン

トーセンジョーダン
馬名トーセンジョーダン
ジャングルポケット
エヴリウィスパー
母父ノーザンテースト
馬主島川隆哉
生産者ノーザンファー
生年月日2006年02月04日
産地早来町
主な勝ち鞍2010'アルゼンチン共和国杯
2011'天皇賞(秋)など重賞4勝

OPで活躍したダークメッセージケアレスウィスパーの下ということで素質を期待をされていたが3歳時は共同通信杯アンドロメダSで共に2着とOPでは勝てず歯がゆいレースが続いていた。4歳夏に入ると一変し、の漁火Sから3連勝で2010年のアルゼンチン共和国杯を制覇し、その翌年のAJCC札幌記念を優勝。秋には得意の東京競馬場で行われる天皇賞(秋)にN.ピンナ騎手の手綱で出走、1000m通過56秒5というハイペースの流れの中鮮やかに差し切りレコードタイムで優勝した。その後もジャパンカップ天皇賞(春)で2着に入るなど活躍した。


スクリーンヒーロー

スクリーンヒーロー
馬名スクリーンヒーロー
グラスワンダー
ランニングヒロイン
母父サンデーサイレンス
馬主吉田照哉
生産者社台ファー
生年月日2004年04月18日
産地千歳市
主な勝ち鞍2008'アルゼンチン共和国杯
2008'ジャパンカップなど重賞2勝

デビューからしばらくダート戦を主に使われていたが、初芝となるスプリングSで5着と好走。その後は伏竜Sで2着した後再び芝路線へ。ラジオNIKKEI賞で14番人気ながらロックドゥカンプの2着、セントライト記念でも14番人気ながらロックドゥカンプの3着に入るも骨折。翌年復帰後格上挑戦ながらアルゼンチン共和国杯を制覇、返す刀でジャパンカップを9番人気で優勝。GI優勝のチャンスを見事につかみ取った。なお、産駒のゴールドアクターとは共に初重賞制覇をアルゼンチン共和国杯で挙げ、その年にGIを制覇している共通点もある。


アドマイヤジュピタ

アドマイヤジュピタ
馬名アドマイヤジュピタ
フレンチデピュティ
ジェイズジュエリー
母父リアルシャダイ
馬主近藤利一
生産者ノーザンファー
生年月日2003年03月01日
産地早来町
主な勝ち鞍2007'アルゼンチン共和国杯
2008'天皇賞(春)など重賞3勝

3歳春、クラシック路線での活躍が期待されていたが2勝目を挙げた直後に骨折が判明し、残念ながら長期休養に。その休養も1年以上続き4歳夏に復帰。復帰後は3戦2勝、鳴滝特別では単勝1.2倍の圧倒的人気に推され、2着に5馬身差をつけて優勝。まだ条件馬で、格上挑戦の形ながら出走したアルゼンチン共和国杯では2番人気に推されているところからも期待されていたことがよくわかる。アルゼンチン共和国杯優勝後、翌年の阪神大賞典を優勝後に出走した天皇賞(春)では連覇を狙うメイショウサムソンとの叩き合いを制してGI制覇を成し遂げた。

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