当記事では、日本において1984年のグレード制導入後に兄弟・姉妹でG1を制覇した競走馬の組み合わせを一覧形式で記載する。なお、サラブレッドの兄弟・姉妹は人間の定義とは異なり、「同じ母親から生まれた馬」を指す。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ドリームジャーニー | ステイゴールド | 2006年朝日杯フューチュリティステークス 2009年宝塚記念 2009年有馬記念 |
| オルフェーヴル | ステイゴールド | 2011年皐月賞 2011年日本ダービー 2011年菊花賞 2011年有馬記念 2012年宝塚記念 2013年有馬記念 |
ドリームジャーニー・オルフェーヴルはともに父ステイゴールドの「全兄弟」となる。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ビワハヤヒデ | シャルード | 1993年菊花賞 1994年天皇賞(春) 1994年宝塚記念 |
| ナリタブライアン | ブライアンズタイム | 1993年朝日杯3歳ステークス 1994年皐月賞 1994年日本ダービー 1994年菊花賞 1994年有馬記念 |
ビワハヤヒデは父シャルードの持ち込み馬。ナリタブライアンとは「半兄弟」となる。ビワハヤヒデが年度代表馬となった1993年の2歳王者(旧3歳)がナリタブライアンであり、ファンから「兄弟対決」を期待されるも、ビワハヤヒデの故障による引退で実現はならなかった。
なお、後述するキャットクイルとパシフィカスは姉妹であり、ビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟とファレノプシス・キズナ姉弟は「従兄弟」の関係にあたる。
キャットクイルは先述したパシフィカスの妹であり、ファレノプシス・キズナ姉弟はビワハヤヒデ・ナリタブライアン兄弟と「従兄弟」の関係にあたる。
ファレノプシスは1995年生まれ、キズナは2010年生まれであり、15歳の差がある。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ダンスパートナー | サンデーサイレンス | 1995年オークス 1996年エリザベス女王杯 |
| ダンスインザダーク | サンデーサイレンス | 1996年菊花賞 |
| ダンスインザムード | サンデーサイレンス | 2004年桜花賞 2006年ヴィクトリアマイル |
なお、上述した3きょうだいの兄には名ステイヤーとして名を馳せた90年代の名馬エアダブリンがいる。またダンシングキイの妹には繁殖牝馬キーフライヤーがおり、こちらの牝系からは2005年の天皇賞(春)を制したスズカマンボがいる。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ヴィルシーナ | ディープインパクト | 2013年ヴィクトリアマイル 2014年ヴィクトリアマイル |
| シュヴァルグラン | ハーツクライ | 2017年ジャパンカップ |
| ヴィブロス | ディープインパクト | 2016年秋華賞 2017年ドバイターフ |
母ハルーワスウィートは先天的に尾骨を持たず、尻尾がないことで知られる。ヴィルシーナとヴィブロスはともに父ディープインパクトの全姉妹。シュヴァルグランはハーツクライ産駒である。ヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスはいずれも元プロ野球選手・佐々木主浩オーナーの所有馬として知られている。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| クリソライト | ゴールドアリュール | 2013年ジャパンダートダービー(Jpn1) |
| マリアライト | ディープインパクト | 2015年エリザベス女王杯 2016年宝塚記念 |
| クリソベリル | ゴールドアリュール | 2019年ジャパンダートダービー 2019年チャンピオンズカップ 2020年帝王賞 2020年JBCクラシック |
ルーラーシップの1歳上の兄には2009年の菊花賞で2着に入線するなど長距離重賞で活躍したフォゲッタブルがいる。アドマイヤグルーヴの仔には2015年のクラシック二冠馬ドゥラメンテがいる。
エアグルーヴの牝系は2023年でも活躍馬を多数輩出しており、ジュンライトボルト、ローシャムパーク、グルーヴィット、デシエルト、アンドヴァラナウト、ポルトドートウィユ、レッドモンレーヴ、ランフォザローゼスなどもこの一族出身である。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| エピファネイア | シンボリクリスエス | 2013年菊花賞 2014年ジャパンカップ |
| リオンディーズ | キングカメハメハ | 2015年朝日杯フューチュリティステークス |
| サートゥルナーリア | ロードカナロア | 2018年ホープフルステークス 2019年皐月賞 |
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| アドマイヤベガ | サンデーサイレンス | 1999年日本ダービー |
| アドマイヤドン | ティンバーカントリー | 2001年朝日杯フューチュリティステークス 2002年JBCクラシック 2003年マイルCS南部杯 2003年JBCクラシック 2004年フェブラリーステークス 2004年帝王賞 2004年JBCクラシック |
競走馬登録されたベガの仔は5頭だけだが、このうち2頭がG1馬。アドマイヤボス・キャプテンベガも重賞戦線で活躍した。また2005年生のヒストリックスターは2014年の桜花賞馬ハープスターの母である。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ブエナビスタ | スペシャルウィーク | 2008年阪神ジュベナイルフィリーズ 2009年桜花賞 2009年オークス 2010年ヴィクトリアマイル 2010年天皇賞(秋) 2011年ジャパンカップ |
| ジョワドヴィーヴル | ディープインパクト | 2011年阪神ジュベナイルフィリーズ |
ビワハイジは1995年の阪神3歳牝馬ステークス覇者で、ブエナビスタが2008年の阪神ジュベナイルフィリーズを制したことで「母娘同一G1制覇」となった。その後ジョワドヴィーヴルが同レースを制したことで、2度目の母娘同一G1制覇および「姉妹同一G1制覇」を達成した。
なお、Santa Lucianaから続く同牝系からはマンハッタンカフェが出ている。ビワハイジとマンハッタンカフェは「従姉弟」の関係にあたる。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ソダシ | クロフネ | 2020年阪神ジュベナイルフィリーズ 2021年桜花賞 2022年ヴィクトリアマイル |
| ママコチャ | クロフネ | 2023年スプリンターズステークス |
ブチコとソダシは白毛馬。ママコチャはシラユキヒメから続く白毛の因子を遺伝しておらず鹿毛である。また同牝系にはハヤヤッコやメイケイエールなどの活躍馬がいる。
フサイチコンコルドは1993年、Caerleon産駒の持ち込み馬。アンライバルドは2006年生まれである。また2001年の京成杯を制したボーンキングも両馬の兄弟である。
バレークイーンの一族からは活躍馬が多数出ており、リンカーン&ヴィクトリー兄弟をはじめ、アンブロワーズ、アドミラブル、アリストテレス、コナブリュワーズ、エスポワールなど。近年ではアールドヴィーヴルやコナコーストも同牝系の出身である。
トーセンラーとスピルバーグはともに父ディープインパクトの「全兄弟」にあたる。まったく同じ血統構成を持つが、トーセンラーは右回りコース、スピルバーグは左回りコースを得意とした。
アグネスフライトとアグネスタキオンはともに父サンデーサイレンスの「全兄弟」にあたる。祖母アグネスレディー、母アグネスフローラに続いて、アグネスフライトが日本ダービーを制したことで、日本競馬史上初となる「親仔三代クラシック制覇」を達成した。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| リアルスティール | ディープインパクト | 2016年ドバイターフ |
| ラヴズオンリーユー | ディープインパクト | 2019年オークス 2021年クイーンエリザベス2世カップ 2021年BCフィリー&メアターフ 2021年香港カップ |
ラヴズオンリーミーの祖母は1980年代の欧州における最強マイラーと名高いミエスクであり、日本で父系を伸ばすキングマンボはミエスクの仔である。また、上記兄妹の姉・ラッドルチェンドはクイーンステークス連覇を含む重賞3勝を挙げたテルツェットの母である。
シルバーレーンの牝系からは2023年現在も活躍馬が出ており、マルターズホーク&シベリアンホーク兄弟やロジチャリス・グッドスカイ・グレイルの3きょうだい、ステイフーリッシュなどが同牝系にあたる。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ダイワメジャー | サンデーサイレンス | 2004年皐月賞 2006年天皇賞(秋) 2006年マイルチャンピオンシップ 2007年安田記念 2007年マイルチャンピオンシップ |
| ダイワスカーレット | アグネスタキオン | 2007年桜花賞 2007年秋華賞 2007年エリザベス女王杯 2008年有馬記念 |
スカーレットインクを祖とする「スカーレット一族」からは活躍馬が多数出ており、ダイワメジャー&ダイワスカーレット兄妹のほか、G1およびJpn1で9勝を挙げたダート王ヴァーミリアンも同牝系から出ている。ヴァーミリアンの兄サカラート、弟のキングスエンブレム&ソリタリーキングもダート戦線で活躍した。
両馬の兄には2007年のオーシャンステークスを制したアイルラヴァゲインがいる。また2019年の安田記念とマイルチャンピオンシップを制したインディチャンプと、2020年のシルクロードステークス覇者アウィルアウェイは甥・姪にあたる。
トールポピー・アヴェンチュラともに父ジャングルポケットの「全姉妹」にあたる。また2頭の全兄には重賞3勝を挙げたフサイチホウオーがいる。また、2022年のジャパンカップを制したヴェラアズールは甥にあたる。
アストラルを牝祖とするチヨダマサコの牝系は活躍馬をコンスタントに送り出している日本国内の在来血統で、タレンティドガールの一族からは2012年のヴィクトリアマイル覇者ホエールキャプチャ、その全弟にあたる2019年京都金杯覇者パクスアメリカーナなどが出ている。
ラキシスとサトノアラジンはともに父ディープインパクトの「全姉弟」となる。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| オグリキャップ | ダンシングキャップ | 1988年有馬記念 1989年マイルチャンピオンシップ 1990年安田記念 1990年有馬記念 |
| オグリローマン | ブレイヴェストローマン | 1994年桜花賞 |
オグリキャップは父ダンシングキャップ、オグリローマンは父ブレイヴェストローマンの「半兄妹」である。両馬とも笠松競馬場でデビューを迎え、その後中央競馬に移籍しG1を制した。オグリローマンの桜花賞制覇は史上6頭目となる地方出身馬のクラシック優勝であり、また桜花賞を地方出身馬が制するのは史上初の快挙だった。
アルアイン・シャフリヤールはともに父ディープインパクトの全兄弟。母ドバイマジェスティはアメリカの競走馬で、2010年のブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント(G1)などを勝利した。
ドバイマジェスティは2010年にファシグティプトンセールでノーザンファームが落札し、日本で繁殖入りした。アルアインは3番仔、シャフリヤールは6番仔にあたる。また2頭の全姉にあたるジュベルアリは未出走のまま繁殖入りし、2023年カシオペアステークスを勝利したアルナシームを出している。
アグネスワールドは日本調教馬として初めてイギリスの重賞を制した。甥には2003年のクイーンアンステークスを制したDubai Destinationがいる。
メイショウハリオは父パイロ、テーオーロイヤルは父リオンディーズの半兄弟。兄のメイショウハリオはデビューから一貫してダートを走り、史上初の帝王賞(Jpn1)連覇を含むG1級競走3勝をあげている。
テーオーロイヤルは2000m以上の芝レースで頭角をあらわし、条件戦からの4連勝で2022年のダイヤモンドステークス(G3)を勝利。2023年に右後肢の寛骨骨折により戦線離脱を余儀なくされるも、復帰3戦目となった2024年ダイヤモンドステークスで隔年勝利を飾ると、そこから連勝で天皇賞(春)を制覇。鞍上の菱田裕二騎手とともに人馬初G1制覇を飾った。
| 馬名 | 父 | 勝利したG1 |
|---|---|---|
| ジュンライトボルト | キングカメハメハ | 2022年チャンピオンズカップ |
| ミッキーファイト | ドレフォン | 2025年帝王賞 |
またグレード制導入以前では、母モンテオーカン(モンテプリンス&モンテファスト)や、母アストラル(カブトヤマ・ガヴアナー)、母バウアーヌソル(キタノオー・キタノヒカリ・キタノオーザ)、イサベリーン(ヒカルメイジ・コマツヒカリ)、母シラオキ(コダマ・シンツバメ)などの例がある。
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