当項目では、2025年11月1日にアメリカのデルマー競馬場で開催されるBCクラシックの出走予定馬を一覧形式で記載している。
今年のBCクラシックは、歴代の競走でもハイレベルな一戦となることが予想されており、アメリカの競馬メディア「デイリーレーシングフォーム」は「レース史上最高の激戦が予想される」と報じている。
※YouTube『JCSA_Racing』より引用。 フォーエバーヤングが勝利した2025年サウジカップのレース映像。
フォーエバーヤングは日本の競走馬。矢作芳人厩舎の管理馬で、オーナーは株式会社サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏。
2歳時に3連勝で全日本2歳優駿を勝利し同世代のダートホースのトップとして名乗りをあげると、すぐさま海外遠征を決行。サウジダービーとUAEダービーを連勝し、世界的に名前が認知された。
UAEダービー勝利後はアメリカへ遠征し、ケンタッキーダービーに出走。最終直線の大接戦の結果、僅差及ばずの3着となった。
その後、日本へ帰国し3歳ダート三冠最終戦のジャパンダートクラシックを快勝。ふたたびアメリカ遠征をおこない、BCクラシックでは同世代の従兄弟シエラレオーネの3着となった。その後、日本へ帰国して東京大賞典を快勝し、3歳シーズンを終えた。
4歳初戦はサウジアラビアの地で迎えることとなり、香港最強馬ロマンチックウォリアーとのマッチレースを制してサウジカップを制覇。海外G1初制覇を果たした。
続くドバイワールドカップでは3着となり、その後休養を挟むと、秋初戦の日本テレビ盃を快勝。ふたたびBCクラシックへ挑戦する意向を陣営が表明している。
通算成績は12戦9勝。日本国内では6戦6勝と無敗であり、強豪外国馬が揃う国外の大レースにおいても4着以下になった経験はないという、日本を代表するダートホースである。
父はリアルスティール、母はフォエヴァーダーリング。三代母はゼンノロブロイの母ローミンレイチェルであり、同世代の従兄弟には上述したシエラレオーネがいる。
勝利すれば日本馬として史上初めてのBCクラシック制覇となる。
※YouTube『The New York Racing Association, Inc.』より引用。 ソヴリンティが勝利した2025年トラヴァーズステークスのレース映像。
ソヴリンティはアメリカ合衆国の3歳牡馬。ゴドルフィンの所有馬である。今年のアメリカ二冠馬である。通算成績は9戦6勝。
前年の8月にデビューし、3戦目のストリートセンスステークスで初勝利&重賞初制覇を達成。2歳シーズンを終えた。
3歳シーズンより本格化し、初戦のファウンテンオブユースステークスでリバーテムズを差し切り重賞連勝を果たすと、続くフロリダダービーでタッパンストリートの2着となり、ケンタッキーダービーに臨んだ。
ケンタッキーダービーでは後方待機策から最終直線で鋭く末脚を伸ばし、抜け出したジャーナリズムを捉えてG1初制覇を飾った。なお、ゴドルフィンはこの週、ケンタッキーオークスをグッドチア、英2000ギニーをルーリングコートが勝利しており、ソヴリンティの勝利により欧米クラシック3連勝となった。加えて、英1000ギニーをデザートフラワーが優勝したことでゴドルフィンは欧米クラシック4連勝の偉業を成し遂げている。
その後、現役生活を長く続けるためにという意向でローテーションの詰まるプリークネスステークスを回避。アメリカ三冠最終戦のベルモントステークスへ出走し、プリークネスステークスを勝利したジャーナリズムとの再戦を勝利して二冠馬となった。
二冠馬となった後は7月末のジムダンディステークスでバエザに快勝。続く「ミッドサマーダービー」ことトラヴァーズステークスでは、5頭立ての中、後続に10馬身差をつける圧勝を飾っている。
※YouTube『Del Mar Racing』より引用。 フィアースネスが勝利した2025年パシフィッククラシックのレース映像。
フィアースネスはアメリカ合衆国の4歳牡馬。前年のBCクラシックで1番人気の支持を受けていた競走馬である。
2023年8月にデビュー戦を快勝し、3走目のBCジュヴェナイルで後続に6馬身以上の差をつけて圧勝。その後、フロリダダービーを13馬身半差で圧勝するなど、派手なパフォーマンスで注目を集め、3歳時のケンタッキーダービーやBCクラシックでは1番人気に支持された。
一方、デビュー2走目のシャンペンステークスでは8頭立てのブービー7着、ケンタッキーダービーでは見せ場なく15着に大敗するなど、成績にムラのある競走馬としても知られている。
昨年の「ミッドサマーダービー」トラヴァーズステークスでは、牝馬路線から参戦してきたソーピードアンナとの激しい競り合いをアタマ差退けて勝利を飾った。なおソーピードアンナはその後牝馬限定のBCディスタフを完勝し、2024年のアメリカ年度代表馬となっている。
古馬入り後、初戦のアリシーバステークスをレコードで勝利し、メトロポリタンハンデではレイジングトレントの2着、ホイットニーステークスでシエラレオーネの5着となった。
4歳シーズン4戦目のパシフィッククラシックでは、ひとつ下の世代のクラシック戦線で活躍したジャーナリズムを相手に3.1/4馬身差をつけ、復活の勝利を飾っている。
圧勝する可能性、大敗する可能性のどちらも戦績が示唆しており、今年も要注目馬の1頭に数えられている。
※YouTube『The New York Racing Association, Inc.』より引用。 シエラレオーネが勝利した2025年ホイットニーステークスのレース映像。
シエラレオーネはアメリカ合衆国の4歳牡馬。前年のBCクラシック優勝馬であり、今年は連覇がかかっている。また、クラシックでの活躍とBCクラシック優勝の実績が評価され、2024年のアメリカ最優秀3歳牡馬に選定されている。
2歳時の11月にデビュー戦を勝利し、続くレムゼンステークスで2着となり2歳シーズンを終えると、3歳初戦のリズンスターステークスを勝利した重賞初制覇。続くブルーグラスステークスを快勝し、ケンタッキーダービーの有力馬として名乗りを上げた。
ケンタッキーダービーでは粘るミスティックダンを捉えるべく、日本から参戦したフォーエバーヤングとともに差を詰めるもハナ差届かず2着に惜敗した。
続くベルモントステークスではドーノック・マインドフレームの3着、トラヴァーズステークスではフィアースネス・ソーピードアンナに続く3着に惜敗。善戦するもビッグタイトルに届かない、もどかしい結果となっていた。
しかし、その後のBCクラシックではフィアースネス・フォーエバーヤングを退けて優勝。同レースには欧州からシティオブトロイ、サウジカップを勝利した古馬セニョールバスカドールなどが参戦していたが、大金星を飾っている。
古馬入り後にも善戦を続けており、ホイットニーステークスを勝利している。同レースでは後方から4コーナーで大きく外に膨れ、大外から泥まみれの状態で前の馬をすべてゴボウ抜きにする派手なパフォーマンスを見せた。
なお、同馬の二代母はDarling My Darling、三代母はゼンノロブロイの母ローミンレイチェルであり、日本馬フォーエバーヤングとは同世代のライバルであり、従兄弟でもある。
※YouTube『At The Races』より引用。 ジャーナリズムが勝利したプリークネスステークスのレース映像。
ジャーナリズムはアメリカ合衆国の3歳牡馬。今年のプリークネスステークス優勝馬であり、アメリカ三冠すべてで連対を果たしている。
デビュー2戦目の未勝利戦を勝ち上がると、3連勝でケンタッキーダービーのプレップレースであるサンタアニタダービーを完勝し、本番の最有力馬に挙げられた。
ケンタッキーダービー本番では先に抜け出したところをソヴリンティに差し切られ2着。ソヴリンティ不在のプリークネスステークスを勝利し2つ目のG1タイトルを獲得すると、最終戦のベルモントステークスでソヴリンティと再戦。ここでもふたたび2着となった。
続いて7月のハスケルステークスに出走し、3つ目のG1タイトルを獲得すると、初の古馬対決となったパシフィッククラシックではフィアースネスに3馬身以上の差を広げられ2着となった。
今シーズンは一度も連対を外しておらず、安定感と同時に、ローテーションの詰まったアメリカ三冠を皆勤するタフネスを持ち合わせている。BCクラシック本番で有力馬相手にリベンジを果たせるかどうか要注目だ。
※YouTube『Parx Racing』より引用。 バエザが勝利した2025年ペンシルバニアダービーのレース映像。
バエザはアメリカ合衆国の3歳牡馬。半兄に2023年のケンタッキーダービー馬メイジと2024年のベルモントステークス優勝馬ドーノックがいる良血馬である。
通算成績は8戦2勝とやや目立たないものの、ケンタッキーダービーとベルモントステークスで3着となっており、9月にはG1・ペンシルバニアダービーを勝利している。
2歳時の12月にデビューを迎え、初勝利は今年の2月。続くサンタアニタダービーでは、後にクラシック全連対を果たすジャーナリズムの2着に敗れ、ケンタッキーダービーへと向かった。
ケンタッキーダービーでは6番手評価だったが、堅実に末脚を伸ばし、抜け出したジャーナリズムと追い込むソヴリンティに差を詰めるも、ジャーナリズムからクビ差の3着となった。
その後、ベルモントステークスでソヴリンティとジャーナリズムを相手にリベンジを狙うも、またも2頭に次ぐ3着に敗れ、クラシックは無冠となっている。
余談だが、ケンタッキーダービーでは、前哨戦のサンタアニタダービーが5頭立てだったため出走に関わるポイントが減らされてしまい補欠1番手となっていたが、グランデの出走取消により繰り上がり出走を果たしている。
7月のジムダンディステークスではソヴリンティとふたたび対決するも2着。その後、9月に出走したペンシルバニアダービーでは1番人気に支持され、後続に2.1/4馬身差をつける完勝で悲願のG1タイトルを獲得した。BCクラシック本番でのリベンジに要注目である。
ブリーダーズカップ・クラシック(BCクラシック)とは、アメリカ競馬の一大イベント『ブリーダーズカップ』の当日に開催されるG1競走。創設は1984年。ダート10ハロン(2000m)で行われる。ダートを主体とするアメリカ競馬における最強馬決定戦に位置付けられており、世界最高峰の一戦としても知られている。
1993年に欧州馬としてアルカングが初優勝。2001年にティズナウが史上初の連覇。オールウェザーコースで行われた2009年にはゼニヤッタが牝馬として初優勝。2022年にはフライトラインが8.1/4馬身差をつけて圧勝した。
2023年には日本からデルマソトガケとウシュバテソーロの2頭が参戦。デルマソトガケが2着となり、日本馬として史上初のBCクラシック連対を果たす快挙を成し遂げた。
2024年には日本からフォーエバーヤング・ウシュバテソーロ・デルマソトガケの3頭が参戦。シエラレオーネが優勝し、日本馬の再先着はフォーエバーヤングの3着となった。
開催年 | 出走した日本馬 | 性齢 | 騎手 | 着順 |
---|---|---|---|---|
2024年 | フォーエバーヤング | 牡3 | 坂井瑠星 | 3着 |
2024年 | ウシュバテソーロ | 牡7 | 川田将雅 | 10着 |
2024年 | デルマソトガケ | 牡4 | C.ルメール | 13着 |
2023年 | デルマソトガケ | 牡3 | C.ルメール | 2着 |
2023年 | ウシュバテソーロ | 牡6 | 川田将雅 | 5着 |
2010年 | エスポワールシチー | 牡5 | 佐藤哲三 | 10着 |
2008年 | カジノドライヴ | 牡3 | V.エスピノーザ | 12着 |
2004年 | パーソナルラッシュ | 牡3 | L.デットーリ | 6着 |
1997年 | タイキブリザード | 牡6 | 岡部幸雄 | 6着 |
1996年 | タイキブリザード | 牡5 | 岡部幸雄 | 13着 |
※タイキブリザードの馬齢は現行表記に揃えている。
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