当記事では、ダート路線でめざましい活躍を見せた競走馬ホッコータルマエの戦績を振り返る。
父キングカメハメハ、母マダムチェロキー、母の父Cherokee Runという血統のホッコータルマエは、2010年の北海道セレクションセールにて1575万円(税込)で矢部幸一氏に落札され、栗東・西浦勝一厩舎からデビュー。3歳時の4月以降、幸英明騎手が主戦を務めた。
当時の日本記録であるGI/JpnI10勝を挙げ、2014年のJRA賞最優秀ダートホース受賞、NARグランプリダートグレード競走特別賞を3年連続で受賞するなど、ダートレースの最前線で優れた成績を残した。
3歳1月に迎えた初陣は16頭立ての11着で入線。中1週で臨んだ未勝利戦にて、単勝9番人気の伏兵評価を覆して初勝利を掴んだ。4月に500万下条件、6月に1000万下条件を突破し、JDDにも出走。続くレパードSで、ナムラビクターやイジゲンなどを相手に2番手追走から抜け出して重賞初勝利を飾る。3ヶ月の休養を挟んで挑んだみやこSで3着となり、続くジャパンCダートでは単勝9番人気の伏兵評価ながらニホンピロアワーズ、ワンダーアキュートに続く3着入線を果たした。
4歳始動戦となった東海Sでは単勝1番人気に支持されるも3着となったが、そこから連勝街道に乗る。佐賀記念、名古屋大賞典でそれぞれ古豪エーシンモアオバーに3馬身差をつけて連勝し、続くアンタレスSでは前年のジャパンCダート覇者ニホンピロアワーズを直線で飲み込み重賞4勝目を挙げた。3連勝で挑んだJpnI競走のかしわ記念では、逃げ粘る古豪エスポワールシチーを捉えてGI級競走初制覇。続く帝王賞でJpnI連勝を飾った。秋始動戦のマイルCS南部杯ではエスポワールシチーを捉えきれず2着となったが、続くJBCクラシックでワンダーアキュートに2馬身差をつけてJpnI3勝目を挙げ、ジャパンCダートでは3着に好走。年末の東京大賞典を完勝し、NARグランプリダートグレード競走特別賞を受賞した。
5歳始動戦となった川崎記念では単勝1.1倍の圧倒的支持に応えて完勝。続いて臨んだフェブラリーSでは、前年のジャパンCダート覇者ベルシャザールには先着するも、16頭立ての単勝16番人気を覆して激走したコパノリッキーを捉えきれずに2着となった。以後、コパノリッキーとはダートの頂上決戦で幾度となく戦うこととなる。フェブラリーS出走後、ホッコータルマエはドバイ遠征を敢行。ドバイワールドC出走後、ストレス性腸炎を発症したことで帰国が遅れ、秋まで休養に入った。
休養明けのJBCクラシックでは4着となったが、続くチャンピオンズC(ジャパンCダートから名称変更)では最終直線で勢いよく抜け出し、レパードSで戦ったナムラビクターや2012年の東京大賞典覇者ローマンレジェンド、同年のJBCレディスクラシック覇者サンビスタなどを完封し、中央GI初制覇。続く東京大賞典ではコパノリッキーに4馬身差をつける圧勝劇で連覇を達成し、2年連続となるNARグランプリダートグレード競走特別賞を受賞。また同年のJRA最優秀ダートホースに輝いた。
6歳始動戦となった川崎記念で、単勝1.0倍の圧倒的支持に応えて連覇を果たすと、前年に引き続きドバイ遠征を敢行。帰国後の帝王賞でクリソライトやハッピースプリントを圧倒し、GI級競走9勝目を挙げた。同年のJBCクラシックではコパノリッキー、サウンドトゥルーに先着を許し3着。連覇をかけて臨んだチャンピオンズCではハイペースの中で差し・追込馬に展開が向く中で5着に粘りこみ、東京大賞典ではサウンドトゥルーの鬼脚に屈し2着となった。
7歳始動戦の川崎記念ではサウンドトゥルーにリベンジを果たすかたちで同競走3連覇を達成。前人未到のGI級競走10勝という快挙を成し遂げた。2016年もダートの最前線で好走を続けたが、JBCクラシックで2着となった後、チャンピオンズC出走に向けて調整を進める最中に左前肢の跛行が見られ、現役引退が発表された。
引退後は種牡馬となり、優駿スタリオンステーションで供用されている。父として2022年の兵庫CS覇者ブリッツファング、同じく2022年にJBC2歳優駿を制したゴライコウなどを送り出している。
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