父仔でJRA賞年度代表馬受賞を果たした競走馬一覧 2022年イクイノックスで5件目

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 2023年1月10日、2022年度のJRA賞が発表された。年度代表馬は同年の天皇賞(秋)有馬記念を制したイクイノックスに決定。父キタサンブラックは2017年の年度代表馬であり、父仔で同賞に輝いたのはこれで5件目となった。当記事では、父仔で年度代表馬となった過去5件について記載する(2023年1月現在)。

キタサンブラック(左)イクイノックス(右)(撮影:下野雄規)
キタサンブラック(左)イクイノックス(右)(撮影:下野雄規)
  1. トウショウボーイ&ミスターシービー
  2. シンボリルドルフ&トウカイテイオー
  3. ディープインパクト&ジェンティルドンナ
  4. ロードカナロア&アーモンドアイ
  5. キタサンブラック&イクイノックス

トウショウボーイ&ミスターシービー

 1976年の皐月賞有馬記念、1977年の宝塚記念などを制し、テンポイントグリーングラスと「TTG」時代を作り上げたトウショウボーイ。その代表産駒であるミスターシービーは、1983年に皐月賞日本ダービー菊花賞を勝利し中央競馬史上3頭目のクラシック三冠馬となった。なお、現行の「JRA賞」となったのは1987年であり、上記表彰は『優駿賞』時の受賞となる。

シンボリルドルフ&トウカイテイオー

 1984年、無敗のまま前年に続いて中央競馬史上4頭目のクラシック三冠達成。同年の有馬記念を制し、翌1985年の天皇賞(春)ジャパンカップ有馬記念を勝利し2年連続で年度代表馬に輝いた『七冠馬』シンボリルドルフ。初年度産駒であるトウカイテイオーは父と同様に無敗で1991年の皐月賞日本ダービーを制し、同年の年度代表馬を受賞した。

ディープインパクト&ジェンティルドンナ

 2005年、シンボリルドルフ以来日本競馬史上2頭目となる無敗でのクラシック三冠を達成したほか、翌2006年の天皇賞(春)宝塚記念ジャパンC有馬記念を制し、2年連続で年度代表馬に輝いた『近代日本競馬の結晶』ディープインパクト。種牡馬として2世代目に送り出したジェンティルドンナは2012年の牝馬三冠馬となり、同年のジャパンCでは史上初となる3歳牝馬の優勝を果たし年度代表馬に輝いた。また翌年にはジャパンCを連覇。2014年にはドバイシーマクラシックを勝利し、ラストランとなった有馬記念で有終の美を飾り、二度目の年度代表馬に輝いている。

ロードカナロア&アーモンドアイ

 2010年代前半の短距離戦線で大活躍し、2012年に日本馬として史上初となる香港スプリント制覇の快挙を達成したロードカナロア。翌2013年には高松宮記念安田記念スプリンターズSを勝利し、12月には香港スプリントを5馬身差の圧勝で連覇。同年、マイル戦以下を主戦場とした競走馬としてタイキシャトル以来となる年度代表馬受賞を果たした。初年度産駒のアーモンドアイは2018年に牝馬三冠馬となり、続くジャパンCを2分20秒6という破格のレコードタイムで勝利。同年の年度代表馬に輝いた。その後もドバイターフ制覇、天皇賞(秋)連覇、ヴィクトリアマイル制覇など大レースで活躍を続け、ラストランとなった2020年のジャパンCを勝利。二度目の年度代表馬に輝いている。

キタサンブラック&イクイノックス

 2015年の菊花賞を制し、翌2016年の天皇賞(春)ジャパンCを勝利し年度代表馬となったキタサンブラック。翌2017年には大阪杯を制し、天皇賞(春)ではディープインパクトのレコードタイムを更新する圧巻の走りで連覇を達成。秋には天皇賞(秋)1着、ジャパンC3着、ラストランの有馬記念で有終の美を飾り、2年連続で年度代表馬に輝いた。初年度産駒のイクイノックスは2022年の皐月賞2着、日本ダービー2着となり、秋の始動戦となった天皇賞(秋)で差し切り勝ち。わずかキャリア5戦で古馬混合GIを制し、続く有馬記念では単勝1番人気の支持に応えてGIを連勝。同年の年度代表馬を受賞した。

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