当記事では、2021年から2022年にかけてアメリカで衝撃的なレースを繰り広げ、世界サラブレッドランキング歴代2位のレーティングを獲得した競走馬フライトライン(Flightline)の概要や競走成績を記載している。
フライトラインとはアメリカ合衆国の競走馬。生涯成績6戦無敗を誇り、キャリアの中で一度もムチを打たずに圧勝を重ね、世界サラブレッドランキングでは歴代2位となるレーティング139ポンドを獲得した名馬である。
なかでも2022年のパシフィッククラシックステークスにおいて、同年のドバイワールドカップ覇者カントリーグラマーに19馬身以上の差をつけて圧勝したレース内容は世界中に衝撃を与えた。
父はアメリカで3度のリーディングに輝いた名種牡馬Tapitで、母系を辿るとフィップス家由来の名門牝系。近親にも多数のステークスウィナーが存在する。
当記事では、令和の時代に生まれたアメリカの伝説的名馬であるフライトラインについて記載している。
2019年のファシグティプトンセールにおいて100万ドルで購買されたフライトラインだったが、2歳時の1月に厩舎の扉の金属部分にトモをぶつけたことで大怪我を負い、結果として3歳時の4月までデビューが遅れることとなった。
サンタアニタ競馬場で迎えた未勝利戦でデビューしたフライトラインは、道中から鞍上が大きなアクションを見せることもなく馬なりのまま後続を突き放し、2着に13.1/4馬身差をつける圧勝で初勝利を飾った。
続くアローワンス(条件戦)でも同様に、直線でまったく追われることなく後続に12馬身以上の差をつける圧勝。その後、同年12月のマリブステークス(米G1)へ出走すると、1ハロンの距離延長にも難なく対応し、11馬身半差をつけてG1初制覇を飾った。
4歳時の2月、調教後に飛節を痛めたため予定していた初戦を回避し、6月のメトロポリタンハンデキャップ(米G1)へ直行。故障からの休養明けという条件を覆して6馬身差の完勝を見せた。
続いて当初の予定通りに9月のパシフィッククラシックステークスに出走。ここでは同年のドバイワールドカップ覇者カントリーグラマーも出走していたが、レース本番でもまったく崩れることなく道中から差は開く一方で、ゴール時には2着のカントリーグラマーに19.1/4馬身差という圧倒的な差がついていた。
そして大一番・ブリーダーズカップクラシックに駒を進めたフライトライン。同レースは出走馬8頭がG1ウィナーという豪華メンバーだったが、フライトラインはこれまでの圧倒的な勝ちっぷりから単勝オッズ1.4倍に支持された。
レース本番、逃げるライフイズグッドを見るかたちで楽に追走すると、最終コーナーで並ぶまもなく他馬を置き去りにして独走。持ったままの状態で2着馬に8.1/4馬身差をつける圧勝劇を見せた。その圧倒的なレース内容は、現地の実況においてアメリカが誇る歴史的名馬セクレタリアトの名前が出されるほどだった。
生涯成績6戦無敗。その全てで圧勝し、合計着差は『71馬身差』にのぼった。
開催日 | レース名 | 格 | 着順 | 着差 | 距離 | タイム | (2着馬) |
21/4/24 | 未勝利戦 | 1着 | 13.1/4馬身差 | ダ2000m | 1分8秒75 | (Bruttto) | |
21/9/5 | 条件戦 | 1着 | 12.3/4馬身差 | ダ2000m | 1分8秒05 | (Escape Route) | |
21/12/26 | マリブステークス | G1 | 1着 | 11馬身半差 | ダ1600m | 1分21秒37 | (Baby Yoda) |
22/6/11 | メトロポリタンハンデキャップ | G1 | 1着 | 6馬身差 | ダ1400m | 1分33秒59 | (Happy Saver) |
22/9/3 | パシフィッククラシック | G1 | 1着 | 19.1/4馬身差 | ダ1200m | 1分59秒28 | (カントリーグラマー) |
22/11/5 | ブリーダーズカップクラシック | G1 | 1着 | 8.1/4馬身差 | ダ1200m | 2分00秒05 | (Olympiad) |
BCクラシック出走後に引退が発表された。2023年より、アメリカのレーンズエンドファームで種牡馬入りしている。
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