【競馬用語】「予後不良」と「斃死」 「落馬」と「下馬」の違いなど | 競馬用語の差異まとめ

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 当記事では、競馬用語の中から誤解されやすい表現をピックアップし、差異を記載する。

2023年日本ダービー入線後に急性心不全でこの世を去ったスキルヴィング(撮影:下野雄規)
2023年日本ダービー入線後に急性心不全でこの世を去ったスキルヴィング(撮影:下野雄規)
  1. 「落馬」と「下馬」
  2. 「予後不良」と「斃死」
  3. 関連情報

「落馬」と「下馬」

「落馬」とは、競走馬がつまずいたり転倒するなどのトラブルによって騎手が馬から落ちること。対して「下馬」は騎手が競走馬から能動的に降りることを指す。

「予後不良」と「斃死」

「予後不良」とは、レース中や調教中になんらかの原因で競走馬が故障を発症した際、回復が極めて困難であり、薬物を用いた安楽死処置が適当であると獣医師が診断した状態を言う。

あくまで「獣医師によって回復の見込みがないと診断された状態」が予後不良であり、原義的には安楽死そのものを指す言葉ではない。

対して「斃死」は、心臓発作や感染症などにより競走馬が突然死することを指す。2011年の中山グランドジャンプで頸椎を骨折し死亡したメジロラフィキや、2006年の阪急杯で急性心不全を起こし最後の直線で倒れたコスモサンビーム、2023年の日本ダービーで入線後に急性心不全を起こし死亡したスキルヴィングなどが該当する。

なお、予後不良による安楽死と斃死は異なるが、競走馬登録の抹消事由はどちらも「斃死」という扱いになる。

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