当記事では、日本時間2025年6月19日(木)24時20分にイギリスのアスコット競馬場で行われるアスコットゴールドカップ(G1・4歳上・芝3990m)の枠順を記載する。
ブックメーカーでの前売り1番人気となっているイリノイは1番ゲート、通算成績5戦4勝の新星カンデラリは4番ゲートからの発走となる。なお、欧州長距離路線の絶対王者キプリオスは5月末に引退。欧州のトップステイヤーの1頭トゥルーシャンは今年も同レースを回避することとなった。
2025年アスコットゴールドカップに出走する注目馬を紹介する。
※YouTube『At The Races』より引用。イリノイが2着だった2024年英セントレジャーのレース映像。1着馬はヤンブリューゲル。
イリノイ(Illinois)はアイルランドの競走馬。父ガリレオ、母Danedrop、母の父デインヒルというオーソドックスな欧州血統配合の馬で、名門クールモアの生産、名伯楽A.オブライエン調教師の管理馬である。
2歳時にクリテリウムドサンクルーで3着になるなど早くから頭角をあらわし、3歳時には長距離重賞クイーンズヴァーズを制覇。その後は長距離路線に照準を定め、現在は重賞2連勝中である。
昨年のパリ大賞と英セントレジャーでいずれも2着となっており、パリ大賞ではソジーに2馬身差、英セントレジャーでは無敗馬ヤンブリューゲルにクビ差まで迫った。なお、英セントレジャーはA.オブライエン厩舎のガリレオ産駒2頭のワンツーフィニッシュでもあった。
カンデラリ(Candelari)はアイルランド生産・フランス調教の競走馬。3歳12月という遅めのデビューから3連勝で重賞挑戦を果たし、今年5月に行われたヴィコンテッスヴィジエ賞を勝利してG1初制覇を飾った「遅れてきた大物」である。なお、ヴィコンテッスヴィジエ賞は今年からG1に昇格を果たしている。
父はフランケル、母Candara、母の父バラシアという血統で、サドラーズウェルズ3×3のインブリードを持つ。ヴィコンテッスヴィジエ賞ではセヴェナズナイト、トゥルーシャン、ダブルメジャーなど強豪が揃っていたが、中団から突き抜けて先頭に立ち、そのまま後続に3馬身半差の完勝だった。
新たな欧州長距離王者の誕生に要注目である。
アスコットゴールドカップとは、イギリス王室と英国競馬統括機構がアスコット競馬場で開催する競馬の競走。格付けは国際G1。イギリス王室が開催する「ロイヤルアスコット開催」の3日目のメインレースである。
4歳以上のサラブレッドが出走可能。総賞金額は65万ポンド(約1億2350万円)。うち優勝馬は36万8615ポンドを獲得する。負担斤量は4歳牡・セン馬が58.5kg、4歳牝馬が57kg、5歳以上の牡・セン馬が59kg、5歳以上の牝馬が57.5kg。4歳の南半球産馬は3kg減となる。
およそ芝4000mで開催されるロングディスタンスの競走で、グレード格付けされている競走としてはフランスのカドラン賞(G1)と並び世界中でもっとも長い距離を誇る。
創設は1807年。イギリスで行われるレースの中でも伝統ある歴史を持つ。以前は古馬戦線における最高峰の競走に位置付けられていた。セントサイモン(St. Simon)やグラディアテュール(Gladiateur)、ウエストオーストラリアン(West Australian)、ザフライングダッチマン(The Flying Dutchman)、アイシングラス(Isinglass)、ゲインズボロー(Gainsborough)など、欧州に留まらず世界中のサラブレッド史に語り継がれる名馬が歴代優勝馬に名を連ねている。
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