当記事では、2025年宝塚記念(6月15日(日)15:40発走・3歳上・G1・阪神競馬場・芝2200m)に出走する注目馬3頭を一覧形式で紹介する。
仁川の歌劇王・ベラジオオペラ。グレード制導入後初めて大阪杯の連覇を達成している。特に連覇時の大阪杯では、前半57秒5のハイペースを折り合いよく追走し、最後の直線でロードデルレイ以下後続の追撃を完全に振り切って勝利を飾った。優勝タイムの1分56秒2は従来のコースレコードを1秒更新する超速レコードである。
1歳時、セレクトセールに上場されるも買い手がつかず主取りとなり、翌5月の千葉サラブレッドセールに上場されて現オーナーとの出会いを果たした。デビューから無傷の3連勝でスプリングステークスを勝利し、重賞初制覇を飾ると、皐月賞・日本ダービーにも出走を果たした。特に日本ダービーでは結果的に4着だったものの、馬場中央でタスティエーラ・ソールオリエンスの壮絶な叩き合いが展開される中、最内から狭いコースを割って先頭に肉薄した姿は必見である。ダービーの走破タイムも1着から4着までが同じという接戦だった。
日本ダービー出走後はトライアルを挟んで菊花賞へ出走予定だったものの、夏負けの影響で調整が遅れたことで回避し、12月のチャレンジカップで復帰。ベテラン重賞馬ボッケリーニとの追い比べを制して2度目の重賞制覇を飾ると、京都記念2着をステップに大阪杯へ出走。好発から安定感たっぷりのレース運びで勝利を飾りG1初制覇。管理する上村洋行調教師にとってもG1初制覇となった。
パートナーを務めるのは横山和生騎手。上述した日本ダービー(4着)から主戦騎手を務めており、大阪杯連覇も同騎手とともに達成している。抜群のスタート、安定感のあるレース運びに注目である。
歴史を覆す名牝となったレガレイラ。2歳時にホープフルステークスを勝利したことで、グレード制導入後はじめて2歳牝馬として牡牝混合2歳G1制覇を達成。父スワーヴリチャードに初G1制覇をプレゼントした。なお、この記録はグレード制導入前を含めると1980年朝日杯のテンモン以来43年ぶりの出来事だった。
ホープフルステークス勝利後は、76年ぶり史上3頭目の牝馬による皐月賞制覇を目指して出走するも6着。その後、グレード制導入後はじめてとなる「牝馬による皐月賞→日本ダービーの転戦」をおこなった。
3歳最終戦として選んだ有馬記念では、手応えよく最終コーナーを回ると、シャフリヤールとの壮絶なマッチレースをハナ差制して優勝。3歳牝馬による有馬記念制覇はグレード制導入後初。グレード制導入以前では、1960年のスターロッチ以来64年ぶりとなる快挙だった。
有馬記念出走の翌日に右前脚第1指骨剥離骨折が判明し休養に入った。骨片摘出手術の経過を見つつ調整されており、今回の宝塚記念が復帰戦となる。
昨年の菊花賞馬。春のクラシックに参戦するも、皐月賞4着、日本ダービー11着と振るわず秋での巻き返しを狙っていた。セントライト記念を完勝して重賞初制覇を達成すると、続く菊花賞では中団から進出。後続を完封してG1初制覇を飾った。セントライト記念優勝馬による菊花賞制覇はシンボリルドルフ・キタサンブラックに続いて史上3頭目だった。
上述した同期の牝馬レガレイラとまったく同じ血統配合であることが特徴。レガレイラと同じスワーヴリチャードで、アーバンシックの母エッジースタイルとレガレイラの母ロカは全姉妹である。特に2024年はウインドインハーヘア(ディープインパクトの母)の一族がクラシックで猛威をふるっており、同期の桜花賞馬ステレンボッシュも二代母ランズエッジで、レガレイラ・アーバンシックとは「いとこ」の関係にあたる。
グレード制が導入された1984年以降の宝塚記念では、前年の菊花賞馬が7勝を挙げている。悲願のクラシック制覇から再び頂点を目指す姿に要注目である。
宝塚記念とは、JRAが施行する競馬の競走である。格付けは国際G1。3歳以上のサラブレッドが出走可能。
創設は1960年。当初は芝1800mで行われており、1966年以降は芝2200mで開催されている。1984年のグレード制導入以降、G1に格付けされた。
有馬記念と同様、ファン投票によって出走馬が決定するグランプリ競走である(ファン投票の上位10頭に優先出走権が付与される)。
優勝馬には同年の米G1・ブリーダーズカップターフへの優先出走権および、同年の豪G1・コックスプレートへの優先出走権が付与される。2019年にはリスグラシューが宝塚記念勝利後、オーストラリア遠征を敢行しコックスプレートを優勝した。
レースレコードを保持しているのは2022年優勝馬タイトルホルダー。これは阪神競馬場の芝2200mにおけるコースレコードである。
2024年は阪神競馬場のリフレッシュ工事にともなう開催変更にともない、従来の阪神競馬場ではなく京都競馬場で開催された。
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