当記事では、2025年オークス(5月25日(日)15:40発走・3歳牝・G1・東京競馬場・芝2400m・18頭)に出走する注目馬3頭を一覧形式で紹介する。
エンブロイダリーは今年の桜花賞馬。父アドマイヤマーズ、母ロッテンマイヤー、母の父クロフネという血統の3歳牝馬で、通算成績は6戦4勝。東京芝1600mで行われたクイーンカップ(G3)を馬也のまま1分32秒2で走破し、2016年にメジャーエンブレムが記録した1分32秒5のレコードを更新した快速馬である。
桜花賞では中団馬群から進出し、稍重馬場のなか直線を突き抜けて他馬を振り切り圧勝した。父アドマイヤマーズは3歳時に朝日杯FS、NHKマイルカップ、そして香港マイルを勝利したスピードスターで、一族はドイツの名馬シュヴァルツゴルトに連なる名牝系。3代母はビワハイジで、近親にはブエナビスタやジョワドヴィーヴルがおり、同一族にはシュネルマイスターやサリオス、マンハッタンカフェなどがいる。
桜花賞馬はオークスにおいてスターズオンアース、リバティアイランド、ステレンボッシュと3年連続で連対中。距離の懸念を振り払い、牝馬二冠戴冠となるかが注目である。
アルマヴェローチェは昨年の2歳女王。阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬である。父ハービンジャー、母ラクアミ、母の父ダイワメジャーという血統の3歳牝馬で、通算成績は4戦2勝(うち2着2回)と安定した成績を収めている。
直行ローテで臨んだ桜花賞では1番人気こそエリカエクスプレスに譲ったが、単勝2番人気の評価を受けた。後方11番手から上がり最速(33.9秒)の末脚を繰り出すと、先に抜け出したエンブロイダリーをクビ差まで追い詰めて2着入線を果たしている。位置取りの差で外を回った点を鑑みれば「負けて強し」の内容だった。
父ハービンジャーは2010年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)を圧巻の11馬身差で勝利し、同年のサラブレッド世界ランキング1位に輝いた名馬。日本で種牡馬入り後は有馬記念馬ブラストワンピースをはじめ強豪馬を多数輩出している。
前年度のオークス優勝馬チェルヴィニアもハービンジャー産駒。また後にマイルチャンピオンシップを制する快速牝馬ナミュールもオークスでは3着に入線しており、血統的にも注目の1頭である。
カムニャックはオークストライアルのフローラステークス(G2)優勝馬。父ブラックタイド、母ダンスアミーガという血統の3歳牝馬である。通算成績は4戦2勝。
母ダンスアミーガはサクラバクシンオー産駒ということもあり、主に芝1400mから芝1600mで成績をあげてオープン入りした競走馬だった。しかし4代母ダンスパートナーは1995年のオークス馬であり、近親には菊花賞馬ダンスインザダークや桜花賞馬ダンスインザムード、90年代を代表する名ステイヤー・エアダブリンなどがいる一族で、距離をこなす血統的な下地は揃っている。
マイルからの距離延長で臨んだフローラステークスでは7番人気の伏兵評価だったが、残り400mから一気に差し切り勝ち。走破タイム1分58秒6はレースレコード。2020年に後の海外G1馬ウインマリリンが記録した時計を0.1秒上回った。2010年のサンテミリオン(同着)以来となるフローラステークス優勝馬によるオークス制覇に注目である。
その他のオークス2025注目馬はこちらから。
オークス(優駿牝馬)とは、JRAが施行する競馬の競走である。格付けは国際G1。1965年より『オークス』という副称が付けられており、世代ナンバーワン牝馬を決定する一戦として知られている。3歳の牝馬が出走可能。
「オーク」は「樫」を意味する英語であり、日本においてはオークスの優勝馬を「樫の女王」と形容されることもある。
創設は1938年。1984年にグレード制が導入されるにともなってG1に格付けされた。1995年には地方所属馬、2003年以降は外国産馬が出走可能となった。2010年以降は外国馬にも開放されている。
2007年にローブデコルテが勝利を飾り、外国産馬としてのクラシック初制覇を達成している。
2010年にアパパネ・サンテミリオンが同着優勝。八大競走時代を含め、JRAでは史上初となるG1・Jpn1での1着同着が発生した。
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