当記事では、年末に行われる競馬の祭典・有馬記念(G1)における歴代の勝ち時計をランキング形式で記載している。なお、同ランキングはグレード制導入(1984年)以降のレースを参照している。
2024年現在、有馬記念(G1)および中山芝2500mのレコードホルダーは2004年のゼンノロブロイ。有馬記念を2分29秒台のタイムで走破したのは、優勝馬であるゼンノロブロイ、2着タップダンスシチー(2分29秒6)、3着シルクフェイマス(2分29秒8)の3頭のみである。
同レースは先手を切ったタップダンスシチーが1ハロン11秒台のラップを連発し、緩みのないペースを刻んだまま最終直線へ突入。2番手に控えたゼンノロブロイがこれを交わすという決着によって生まれていた。前半のラップのタイトさを表す展開として、馬群は縦長に展開されており、出走メンバーの1頭だったハーツクライは道中で大きく離れた最後方を追走していた。
有馬記念とは、中山競馬場で施行される競馬の競走。格付けはG1。芝2500mで行われる。3歳以上の競走馬が出走可能。フルゲートは16頭。中央競馬の1年を締めくくる年末の大一番として知られ、日本ダービーと並んで知名度の高い競馬の大レースである。ファン投票によって出走馬が決定するグランプリ競走。1956年に「中山グランプリ」として創設された。
1995年からは地方競馬所属馬が出走可能となり、2007年に国際競走となって以降は外国馬の出走枠が6頭となっている。1着賞金は5億円。日本競馬において最高峰の注目度を誇る一戦であり、サクラローレルが優勝した1996年には勝馬投票券の売り上げが約875億円となり、1レースの売上最高額としてギネス世界記録に登録された。
天皇賞(秋)、ジャパンカップとあわせて『秋古馬三冠』の最終戦を担っており、同一年にこれら3レースを制したJRA所属馬には褒賞金が交付される(内国産馬には2億円、外国産馬には1億円)。
特別登録をおこなった競走馬のうち、ファン投票で上位10頭にランクインした競走馬および外国馬は優先出走権が与えられる。また、関係者による枠順抽選の様子がライブ配信される。
有馬記念の行われるコース。内回りコースを使用するが、スタートは外回りコースの3コーナー手前。最初の4コーナーまでは約192m(Aコース時)で、コースを約1周半する。コーナーは緩やか。直線は約310m。コーナーを6回回るため、基本的に内の先行馬有利も、ペースが落ち着きやすく捲りも良く決まる。
コースレコードおよびレースレコードは2004年にゼンノロブロイが計時した「2分29秒5」。
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