当記事では、競馬のレースにおいて見られる「タイムオーバー」について記載する。調教不十分な競走馬の出走を防止し、充分な調整期間を与えるために導入されている制度である。
タイムオーバーとは、競馬の競走において、当該競走馬が1位入線馬から一定のタイムをおく、または制限時間を超えてゴール馬を踏破すること。ならびに、当該競走馬に対して一定期間の出走停止処分を課す制度のこと。
重賞・騎手招待競走・その他の競馬番組において定めたレース以外の平地競走に出走した競走馬が、当該レースの第1着馬の走破タイムから後述する時間を超えて決勝線に到達した際に適用される。
ただし、裁決委員が「やむを得ない」と認めた際には適用対象外となる。また、対象となるのは平地競走のみで、障害競走には適用されない。
国際招待競走、コースレコードタイムが更新されたレースについても同様にタイムオーバーは適用されない。ただし、平地重賞競走であっても、未出走馬・未勝利馬が出走する場合、当該馬に鍵ってタイムオーバーは適用される。
距離 | 芝 | ダート |
---|---|---|
1400m以下 | 3秒 | 4秒 |
1400m超2000m未満 | 4秒 | 5秒 |
2000m以上 | 5秒 | 6秒 |
距離 | 芝 | ダート |
---|---|---|
1400m以下 | 4秒 | 5秒 |
1400m超2000m未満 | 5秒 | 6秒 |
2000m以上 | 6秒 | 7秒 |
未勝利馬に関しては、タイムオーバー1回目が1ヶ月間、タイムオーバー2回目が2ヶ月間、タイムオーバー3回目は3ヶ月の間、平地競走のレースへの出走が不可能となる。
その他の競走馬は、一度のタイムオーバーに対して1ヶ月間、平地競走のレースに出走不可となる。
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