【競馬の歴史】小岩井農場が輸入した主要な基礎繁殖牝馬を紹介 現代競馬にも影響を与える在来牝系

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当記事では日本の在来牝系のうち、小岩井農場が20世紀初頭に国外から輸入した主要な基礎繁殖牝馬を紹介する。

1999年のジャパンカップ覇者スペシャルウィーク。フロリースカツプの牝系に属している(撮影:下野雄規)
1999年のジャパンカップ覇者スペシャルウィーク。フロリースカツプの牝系に属している(撮影:下野雄規)
  1. 概要
  2. ビユーチフルドリーマー
  3. フロリースカツプ
  4. アストニシメント
  5. プロポンチス
  6. フラストレート
  7. ヘレンサーフ
  8. キーンドラー
  9. エナモールド
  10. ライン
  11. フェアペギー
  12. ウェットセール
  13. ボニーナンシー
  14. タイランツクヰーン
  15. 関連情報
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概要

 小岩井農場は岩手県に所在する日本最大の民間総合農場。1899年に三菱財閥の所有となり、現在も三菱グループに属している。乳業や種鶏事業、果樹農業などで知られているが、1949年に撤退するまではサラブレッドの生産地でもあった。1941年に日本競馬史上初のクラシック三冠馬となったセントライトは小岩井農場の生産馬として知られている。

 当時の馬産は軍馬生産の側面が強く、小岩井農場は多大な資本力により現在の価格にして国家予算規模の巨額を投じて海外から繁殖牝馬を導入した。例を挙げると、ビユーチフルドリーマー、キーンドラーは現在の価格で約60億円、フロリースカップ、アストニシメントは約55億円にものぼる。

 当記事では、小岩井農場が日本国外から輸入した繁殖牝馬のうち、後の日本競馬に多大な影響を与えた馬を一覧形式で記載している。また、主な子孫も併記する。

ビユーチフルドリーマー

 ファミリーナンバーは「12」。ハクリョウ・シラハタのきょうだいや、シラハタの仔メイヂヒカリなどが半世紀前から活躍している。また、オーハヤブサからチヨダマサコの牝系が派生し、ニッポーテイオータレンティドガールきょうだいおよびタレンティドガールのファミリーからホエールキャプチャが生まれている。

フロリースカツプ

 直仔から重賞ウィナーは出なかったが、徐々に牝系を伸ばし、現在にも強い影響を与えている。中でもスターカップの牝系から派生したシラオキ牝系からはシスタートウショウマチカネフクキタルスペシャルウィークウオッカなどが生まれている。

アストニシメント

プロポンチス

フラストレート

ヘレンサーフ

キーンドラー

エナモールド

ライン

フェアペギー

ウエツトセール

主な子孫主な成績
バンブービギン菊花賞
クラキンコホッカイドウ競馬三冠

ボニーナンシー

タイランツクヰーン

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