【古馬王道路線最新勢力図】女王引退も“牝馬の時代”続くか群雄割拠の戦国時代
大阪杯では牡馬相手に快勝したラッキーライラック
有馬記念を快勝し昨年の年度代表馬になったリスグラシューが引退。主役不在で始まった2020年の古馬路線。アーモンドアイがいるじゃないかという声も聞こえてくるが、初戦に予定していたドバイターフが急遽開催中止。現地にまで行っていたこともあり今後の予定は白紙。いまいち流れをつかめないでいる。
そんな状況の中、4月5日に行われたGI大阪杯では、ラッキーライラックが1着で2着がクロノジェネシスと牝馬のワンツーフィニッシュ。牝馬の層の厚さを物語る結果となった。2頭とも、今後も日本でのレースが予定されており、古馬中距離路線の核として回っていくだろう。
この2頭と未対決組で期待されているのが昨年の有馬記念2着、今年初戦の金鯱賞を快勝したサートゥルナーリア。前走はメンバーに恵まれた面はあったが、2000mでは安定した力を残しており、次走に予定されている宝塚記念では当然有力候補。休み明けでGIを制した実績もあり、今年の春のグランプリはかなり盛り上がりそうな気配だ。
長距離路線では、18年菊花賞、19年天皇賞(春)を勝利しているフィエールマンが相変わらず主役を張りそうな気配だが、いかんせん昨年の天皇賞(春)以来勝ち星なし。5月3日に行われる天皇賞(春)は、有馬記念以来の休み明けということもあり勢力図がガラリと変わることも考えられる。そんな主役候補になり得そうなのが、阪神大賞典を勝ったユーキャンスマイルと、日経賞の勝ち馬ミッキースワロー。前走大敗を喫したキセキも立て直しを図っており、今年の天皇賞(春)は、やや混戦模様と言えるだろう。