コロナウイルスの影響で続く無観客競馬の馬券傾向に変化は?(写真提供:デイリースポーツ)
2020年の競馬傾向について紹介するが、言わずもがな今年は異色の年となっている。戦後初めてのJRA無観客競馬が2月29日よりスタート。ファンだけでなく関係者の戸惑いも当初は感じられたが、4月15日現在大きなトラブルもなく開催が続けられている。
・無観客競馬に強い血統は?
・無観客競馬に強い枠順は?
あまりにイレギュラーな状況のために噂話のレベルであったが、馬券的な傾向が2月29日以降生まれるのでは?と推測されたが、いまのところ変な偏りは生まれていない。
「観客がいないぶん、普段イレ込みがちな馬も落ち着いて競馬できるのでは?」という部分に関しても、「関係ないよ」と話す関係者もおり、それを予想のファクターに用いるのは、なかなか危険と言えるだろう。
次に好調なジョッキーについてみていこう。ここも今年はスタートから、戸崎騎手や浜中騎手、三浦騎手、そして藤田菜七子騎手など、リーディング上位を賑わす面々が怪我により戦線離脱。ルメール騎手も、ドバイ遠征したために約1か月騎乗できなかったことなどがあり、正確な数字が取りにくい。
(1月〜2月末)成績
川田 37勝
ルメール 33勝
武豊 28勝
マーフィー 27勝
松山 19勝
(3月〜)
川田 16勝
岩田望 9勝
武豊 9勝
三浦 9勝
ルメール 9勝
上記の結果からわかるように、常に安定しているのが川田騎手と武豊騎手。ドバイから復帰した週は不調だったルメール騎手も、段々と調子を上げており、やはり安定感ではこの3名。ただ、そんなベテラン勢の中にいて気を吐いているのが岩田望騎手。今年の勝ち星の半分以上を中京競馬場で挙げているが、データ的にも東京、新潟競馬場で大きな穴をあけており左回りコースと相性が良い!? 5月の新潟、9月の中京に遠征した際には馬券の軸に据えることも多くなるだろう。