JRAは2019年6月24日、京都競馬場開設100周年を迎える2025年の記念事業の一環として、同競馬場のスタンド改築をはじめ、厩舎、馬場を含めた施設全体の一体的整備工事に着手することをホームページ上にて発表した。2023年春まではパークウインズとしてのみとなり開催はしばらくお別れとなる。ここでは京都競馬場の思い出を川田騎手、松山騎手、坂井騎手にお聞きし、語っていただきました。JRAが発表した工事の概要は以下の通り。
■スタンド工事概要
・グランドスワン(昭和55年竣工)の改築
・ビッグスワン(平成11年竣工)の改修
・下見所の改築
・シンザンゲート、歩道等スタンド周辺施設の改築ほか
※各施設の新名称は未定
■厩舎工事概要
・レースに出走する競走馬が使用する厩舎、装鞍所、競走馬診療所、検体採取所について、より円滑な競馬施行を図るために建物配置を見直した上で改築する。
■馬場工事概要
・芝コース、ダートコースの路盤改修、馬場入退場経路の整備を含めた地下馬道の改修、およびパトロールタワー、馬場付帯設備(馬場散水、ハロンタイム等)の改修を行う。
※コースの線形(レイアウト)に変更はない。
■整備工事期間
・2020年2月から2024年3月
■京都競馬の開催休止期間
・2020年11月から2023年3月(振替先の競馬場は未定)
工事前最後のGI・菊花賞で三冠を達成したコントレイル
馬名 | メジロマックイーン |
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父 | メジロテイターン |
母 | メジロオーロラ |
母父 | リマンド |
生産者 | 吉田堅 |
生年月日 | 1987年04月03日 |
産地 | 浦河町 |
主な勝ち鞍 | 91'92'天皇賞・春 90'菊花賞など |
祖父メジロアサマ、父メジロティターンに続く父子3代天皇賞制覇、兄メジロデュレンとの兄弟菊花賞制覇を成し遂げたメジロ牧場の結晶ともいえる名馬。1992年天皇賞(春)トウカイテイオーVSメジロマックイーンの対決は『世紀の一戦』と呼ばれ大きく盛り上がった。京都競馬場挙げた5勝は菊花賞、天皇賞(春)2回、京都大賞典2回とすべて重賞レースで挙げている。
馬名 | ライスシャワー |
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父 | リアルシャダイ |
母 | ライラックポイント |
母父 | マルゼンスキー |
生産者 | ユートピア牧場 |
生年月日 | 1989年3月5日 |
産地 | 登別市 |
主な勝ち鞍 | 92'菊花賞 93'、95'天皇賞(春) |
1992年無敗の三冠を狙ったミホノブルボンを徹底マークの末菊花賞で倒した。翌年の天皇賞(春)では3連覇を狙うメジロマックイーンを徹底マークし優勝。天皇賞(春)を制した後はGIを勝つことができなかったが、2年後95年の天皇賞(春)で3コーナーの下りからロングスパートを繰り出しステージチャンプをハナ差抑えて復活のGI制覇。GIすべてを京都競馬場の長距離レースで達成した『淀を愛した、孤高のステイヤー』。くしくもこの年、京都競馬場で行われた宝塚記念のレース中に故障を発症し予後不良となった。
馬名 | スマートボーイ |
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父 | アサティス |
母 | アンラブル |
母父 | ノーリユート |
生産者 | グランド牧場 |
生年月日 | 1995年5月10日 |
産地 | 静内町 |
主な勝ち鞍 | 00'、01'アンタレスS 02'、03'平安Sなど |
栗東・吉永猛厩舎所属で97年7月12日にデビュー。主に短距離線を使われていたが、吉永猛調教師引退に伴い移籍した伊藤圭三厩舎で出走した1700mの噴火湾特別では後続に0.7差をつけ逃げ切った。中距離×逃げに適性を見いだしたこの後はダート中距離路線の個性派として活躍。特に京都のダート1800mでは重賞4勝を挙げる活躍をした。ちなみにJRAのダート重賞を5勝しながら地方競馬場でのレースやGIでは5着以内にも入ったことがないのは個性派・スマートボーイらしい成績である。