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【POG2020-2021】須田鷹雄が語る赤本有力馬◎○▲のホンネ

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POG本のパイオニア的存在とも言えるPOGの達人 完全攻略ガイド 2020〜2021年版(通称:赤本)が今年も発売! 赤本監修の須田鷹雄と北海道在住の馬産地ライター村本浩平が赤本に書ききれなかったPOG2020-2021のマル秘情報や有力馬の最新情報などをnetkeiba.comで特別に公開します!

母シンハライト(牡/父モーリス・石坂正)

4月30日にはNFしがらきに移動して順調な母シンハライト(牡/父モーリス・石坂正)

◎以外でも強調したい馬はいる

 赤本のおすすめ10頭では他の選者とかぶらない前提で選んでいるため、本当はすごく推したい馬でも原稿を書く機会が無いこともある。そこで今回は、巻末リストで◎○▲にした馬のうち、おすすめ10頭須田枠に収録できなかった馬から何頭かピックアップしよう。◎○▲の区別はドラフト人気や牧場のバランスも意識して付けているので、○や▲でも強調したい馬というのはいる。

 まずは◎をつけた馬から。今年は牝馬の取材日には行けなかったので牡馬中心になる。1頭めは母シンハライト(牡/父モーリス・石坂正)。初仔だが4月15日クラブ発表の馬体重が486キロ。4月30日にはNFしがらきに移動して順調そのもの。うまくいけば阪神芝1800mの新馬戦でデビューか。馬はとにかく良い。牝馬っぽいメンタルだということなのでそこだけが心配。ただモーリス産駒はもっさりした感じの馬も多いので、馬体・気性ともにそういう感じが無いのは評価できる。

 母アイムユアーズ(牡/父ドゥラメンテ・堀)。東京開催に間に合えば下ろすが、間に合わなければ暑い時期を避けて秋まで待つと。自ブロック制になったので新馬戦で関西馬とかち合わないのはメリットだ。ドゥラメンテ産駒は脚長ですらっとした体型の馬が多いがこの馬は筋肉量豊富で、特にトモのボリュームが目立つ。私はいわゆる相馬眼派ではないのだが、これまでも成功馬の多い諏訪オーナーのチョイスは素直に信じられるし、セールからここまでの進行は順調に来ている。

 母リュズキナ(牡/父ディープインパクト・友道)はNF早来・山内厩舎での評価が高いが、撮影対象にならずクラブも東サラなのでそこまでドラフト人気しないはず。ディープインパクト×ストームキャットの黄金配合で友道厩舎。4月24日ゲート試験も合格済みと、プラス要素が多い。ハズレ1位か場合によっては2〜3位で取れそうなのも良い。

 母ヒストリックスター(牡/父ディープインパクト・藤沢和)はNF空港のR厩舎で馬が出てきた瞬間、世代最高レベルの人気になるだろうなと確信した馬。厩舎スタッフのコメントも強気、4月24日ゲート合格済みと、人気になる要素だけが積み重なっている。ハープスターの全弟というだけでなく、ディープインパクト×フェアリーキング系(エリシオなども該当)はこれまで14頭がデビューして12頭が中央勝ち、オープン馬7頭というすごい結果を出している。

母ヒストリックスター(牡/父ディープインパクト・藤沢和)

世代最高レベルの人気になるだろうなと確信した母ヒストリックスター

 育成も競馬も同厩舎となる母ラドラーダ(牡/父キングカメハメハ・藤沢和)も馬は良いのだが、この血統は常に良く見せるので、個人的に序列を付けるとしたら母ヒストリックスター優先。ただこちらは全兄が2頭重賞勝ちという魅力はある。

 社台ファームでは母コンテスティッド(牝/父ディープインパクト・国枝)を後藤さん・コジトモに先に指名されてしまったが、やはり魅力。廃用になってしまった現4歳世代の馬以外はすべて中央2勝以上。またこの馬に限らず、今年は社台ファームのディープインパクト産駒(これまで個人的にやや敬遠していた)を狙ってみようかと思っている。坂路の路面を変えた効果が出ているのではないだろうか。母が活躍馬とはいえデゼル(スイートピーS勝ち)のような馬はこれまであまり出ていなかった。

 ○をつけた中では、あまりにベタだが母ドバイマジェスティ(牡/父ディープインパクト・藤原英)はやはり良いと思う。ただもうちょっと馬体重は欲しい。早いタイプの厩舎ではない藤原英厩舎が、待つことでプラスに働いてくることを期待。

 早くからいけるタイプにこだわるなら母リュラ(牡/父ロードカナロア・国枝)。3月中にゲートも受かっているし東京デビュー予定。ただ距離は1600mという感じなので、ドラ1の枠を割くのはためらわれる。

 マイラータイプということなら、社台ファームの母レディトゥプリーズ(牡/父ダイワメジャー・浅見)は全姉ナックビーナスよりは距離がもちそうとのことだし、北海道デビューも視野に入るとのこと。ダイワメジャー産駒は人気より結果が出ることが多く、期待十分だ。

 母ラストグルーヴ(牡/父モーリス・藤沢和)は◎にするか迷ったレベルの○。正直◎にしてもよかったし、他の選者に取られていないのでおすすめに入れてもよかった。歩きに力強さと柔らかさの両方があり、育成も順調で操縦性も高いとのこと。○にとどめたのはキングカメハメハで3頭走ったあとのモーリスという点で、モーリスが悪いわけではないが他系統の種牡馬に替わることはリスクだ。

 ▲については「身内の馬」2頭について触れておく。これまでカレンブラックヒルとかカレンブーケドールとか、近くに期間内GI連対馬がいたのに、謙虚になりすぎて推しきれなかったので……一応ブーケドールに○は打ったしおすすめ10頭のいちばん下にも入れていたのに、誰も気付いていない……。

「カレン」の馬では母ラントゥザリード(牡/父エピファネイア・国枝)が重めの故障でPOG期間内の成功は望みづらいので、母ストロベリーズ(牝/父モーリス・橋口)がセリ馬のエースということになる。馬主リストと調教師希望がうまく噛み合ったし、私が推している平野牧場の生産馬。昨年の1歳セールにおけるモーリス産駒はセレクト組と日高組の差が小さかったように思うし、その中でこの馬が取れたのは幸運だった。馬体もモーリス産駒にしてはすっきりしていてスピードがありそうだ。

 カレン以外では母シアトルサンセット(牡/父ゴールドシップ・小笠)。馬術部の後輩が馬主(年次は須田・調教師・馬主、年齢は馬主・須田・調教師)で、昨年のセレクトセールでわりとアドリブ的に購買。2160万円の馬なので大きな野望を抱いているわけではなかったが、牧場では「どれだけやってもへこたれない」というタフさで、NF空港の第一陣でトレセンへ。ゲートも受かっていまは北海道に戻り北海道シリーズに備えている。調教師は「ちょっとうるさい」とのことだが、ゴールドシップで函館戦に間に合えば買い物としては上場。なんとかひとつ勝って特別・重賞に駒を進めてほしいところだ。

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