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【エリザベス女王杯(G1)】連覇を達成した馬、連覇を逃した馬たち

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1975年にエリザベス2世が来日したことを記念し、4歳牝馬限定(旧年齢表記)、芝2400mで創設されたエリザベス女王杯。エリザベス女王杯が現在の3歳上、芝2200mでのレースに変わったのは1996年。そこから24年、連覇を狙って出走した馬は計14頭、その中で連覇を達成したのは4頭と少ない。ここでは連覇を達成した馬と実力がありながらも連覇を為し得なかった馬を「netkeiba.com」がまとめました(2021年11月07日現在)。
※勝利した後に出走した馬を対象といたしました。

連覇年馬名通算成績
2019、2020年ラッキーライラック19戦7勝
2010、2011年スノーフェアリー21戦8勝
2003、2004年アドマイヤグルーヴ21戦8勝
1998、1999年メジロドーベル21戦10勝
スノーフェアリー

外国馬として同一平地GIを連覇した唯一の馬(2020年11月09日時点)スノーフェアリー

連覇を達成した名牝たち

ラッキーライラック

ラッキーライラック
馬名ラッキーライラック
オルフェーヴル
ライラックスアンドレース
母父Flower Alley
馬主サンデーレーシング
生産者ノーザンファーム
生年月日2015年04月03日
産地安平町
主な勝ち鞍2019'エリザベス女王杯
2020'エリザベス女王杯など重賞6勝

オルフェーヴルの初年度産駒であり、産駒初のGI馬でもある。2歳時は新馬、アルテミスS、阪神JFと無敗で3連勝し満票で最優秀2歳牝馬に選出された。3歳初戦のチューリップ賞も圧倒的人気に応え勝利し、いざ桜花賞へ向かう。1.8倍の1番人気で出走するも初めて2着に敗れる、相手は後に“史上最強牝馬”と呼ばれるアーモンドアイ。同世代にアーモンドアイがいなければもっとGIを勝利していただろう。桜花賞以降はなかなか勝てないレースが続いたが、4歳秋のエリザベス女王杯でスミヨン騎手の脚を溜める好騎乗により斬れる末脚が復活、そこからは輝きを再び取り戻し、翌年は牡馬相手の大阪杯優勝、史上4頭目となるエリザベス女王杯の連覇を達成した。

スノーフェアリー

スノーフェアリー
馬名スノーフェアリー
Intikhab
Woodland Dream
母父Charnwood Forest
馬主アナモイン社
生産者Windflower Overseas Holdings Inc
生年月日2007年02月12日
産地
主な勝ち鞍2010'エリザベス女王杯
2011'エリザベス女王杯など重賞6勝

外国調教馬としてJRA唯一同一平地GI競走の連覇を記録しているスノーフェアリー。デビュー直後から順調に勝ち進んでいった訳ではなく、2歳時は6戦1勝とその後を考えると振るわない成績だった。休養が開けた3歳春から実力の片鱗を見せ始める。休み明けの準重賞を勝利するとその勢いで英オークス、愛オークスを連勝。その年の秋に1度目のエリザベス女王杯に出走。最後の直線で内を突いた時の末脚が鋭く実況アナウンサーが「すんごい脚」と思わずいってしまうくらい素晴らしい末脚だった。翌年は牡馬と対戦することが多くなり勝ち星を挙げられなかったが、再度来日した2011年のエリザベス女王杯でアヴェンチュラをクビ差抑えて連覇を達成した。翌年の愛チャンピオンSでNathanielら牡馬相手にレコード勝ちを収め引退した。

アドマイヤグルーヴ

アドマイヤグルーヴ
馬名アドマイヤグルーヴ
サンデーサイレンス
エアグルーヴ
母父トニービン
馬主近藤利一
生年月日2000年04月30日
生産者ノーザンファーム
産地早来町
主な勝ち鞍2003'エリザベス女王杯
2004'エリザベス女王杯など重賞5勝

2000年のセレクトセールに上場され、エアグルーヴの娘ということもあり金額はみるみる上がり、2億3000万円で近藤利一氏が落札。この金額は当時のセレクトセール史上最高価格であると同時に牝馬の最高価格であり、当時の日本のセリ史上でも4番目の高額だった。デビュー時よりその素質は誰しもが疑うことがない馬だった。3歳三冠レースはすべて1番人気に推されるも勝利を挙げられず挑んだ2003年のエリザベス女王杯と同世代の三冠牝馬・スティルインラブを抑えて初GI制覇。その後は牡馬相手のレースが続き不完全燃焼だったが、2004年の天皇賞・秋では9番人気ながら3着と好走。その勢いのまま2度目のエリザベス女王杯に出走し見事優勝し連覇を達成した。2005年のエリザベス女王杯は鞍上に上村洋行騎手を配し3連覇を狙ったが前年は倒したスイープトウショウ、オースミハルカに敗れ3着に終わった。

メジロドーベル

メジロドーベル
馬名メジロドーベル
メジロライアン
メジロビューティー
母父パーソロン
馬主メジロ商事
生産者メジロ牧場
生年月日1994年05月06日
産地伊達市
主な勝ち鞍1998'エリザベス女王杯
1999'エリザベス女王杯など重賞7勝

モーリスなどと同じくメジロ牧場の基礎牝系であったメジロボサツからつながる血統。生まれてすぐに黄疸を発症、母メジロビューティーから初乳が飲めない、1歳時には骨折などデビューするまでにもいろいろなドラマがあった。2歳時に阪神ジュベナイルFを制し一躍この世代のトップクラスに躍り出る。3歳春はオークスを制し、秋の始動戦ではオールカマーに出走し古牡馬相手に逃げ切り勝ちを収めるほどに成長し桜花賞では敗れたキョウエイマーチを倒し3歳牝馬二冠を達成した。古馬になってからは牡馬との対戦が続き、結果を残せないレースが続いたが秋に府中牝馬S、エリザベス女王杯と連勝、引退レースとなる1999年エリザベス女王杯も制した。キャリア全戦吉田豊騎手が手綱を取り、引退まで牝馬限定戦では馬券圏内を外したことがなかった。また4年連続でJRA年度表彰を受けた最初の馬である。

連覇を逃した馬たち

優勝年馬名通算成績
2017年モズカッチャン15戦4勝
2016年クイーンズリング19戦6勝
2015年マリアライト20戦6勝
2014年ラキシス17戦5勝
2013年メイショウマンボ31戦6勝
2012年レインボーダリア34戦6勝
2008年リトルアマポーラ22戦5勝
2006年フサイチパンドラ21戦4勝
2005年スイープトウショウ24戦8勝
1996年ダンスパートナー25戦4勝

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