史上空前の競馬ブームを巻き起こしたオグリキャップが、有馬記念で劇的な勝利を飾って引退したのは1990年暮れ。オグリキャップ引退後に競馬界に現れたのがトウカイテイオー。いろいろな奇跡を見せてくれたトウカイテイオーだが、誕生秘話自体がちょっとしたすれ違いがあればこの世に生まれておらず、その生から奇跡を感じさせる。
元々シンボリルドルフの配合相手に考えられていたのはトウカイローマンだが、トウカイローマンは引退レースで好走をしたため、現役続行が決まり引退が延期となった。そこで白羽の矢があたったのがテイオーの母トウカイナチュラルである。幼駒時代の評価は高くなかったが成長するにつれて馬体の美しさ、体の柔軟性やその動きなどから評価されるようになってきた。
その後の現役生活は決して順風満帆ではなく、幾度となる骨折そしてそこからの復帰…。あの“奇跡の復活”有馬記念で記録した前回の出走から中364日でのGI勝利は長期休養明けGI勝利の最長記録となり、現在まで破られていない。
2013年8月30日、放牧地から戻った後、心不全のため急死。
浮き沈みの激しい繊細なヒーローであったが、くじけずそのつど谷底から這い上がり、ここ一番の大レースを勝利した。そこに感動のドラマが生まれてきたからこそ今でも語られるトウカイテイオーの有馬記念をはじめとして映像、コラムなどをまとめてみた。
生年月日 | 1998年4月20日 |
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父 | シンボリルドルフ |
母 | トウカイナチュラル |
母父 | ナイスダンサー |
厩舎 | 松元省一(栗東) |
生産者 | 長浜牧場 |