道悪が得意! なわけではないんです…
──今回は芦毛特集の一環として、改めてクロノジェネシスの強さをクローズアップしていきたいと思っています。
北村 はい。でも、クロノジェネシスはまったく“芦毛感”ないですよ(苦笑)。色も全然抜けていないし。
──確かにパッと見では芦毛だとわからないくらいですよね。芦毛では、ほかにもオメガパフュームやクリノラホールなどに騎乗されていますが、毛色の変化ともに精神面や走りに変化が生じるものですか?
北村 いや~、あまり芦毛ならではの変化は意識したことがないですね。どんな毛色の馬も、年とともに落ち着きが出てくるのは一緒ですし。騎乗するうえで、毛色を意識することはとくにないです。
──「夏は芦毛が強い」といった格言も存在しますが…。
北村 すみません。まったく感じたことがございません(笑)!
──わかりました(笑)。では、クロノジェネシスの強さについて迫ってまいりましょう。まずは6馬身差の圧勝となった宝塚記念のお話から。道悪巧者であることはわかっていたものの、それにしてもの強さでした。北村騎手にとっては、驚きだったのか、想定内だったのか、あの勝利をどう受け止められましたか?
北村 驚きのほうが大きかったです。自分が思っていた以上の強さでした。でもね、いろんな人に言うんですけど、決してああいう馬場(稍重発表も、1時間前に激しい雨が降った特殊な馬場)が得意なわけではないんですよ。
──そうなんですか!? 道悪(稍重、重)は4戦全勝ですが…。
北村 得意なのではなく、緩い馬場のほうが...もっと見る