1963年にアルゼンチン・ジョッキークラブから優勝カップの寄贈を受け「アルゼンチンジョッキークラブカップ」の名称で創設された日本競馬史最古の国際交流競走。第1回は東京競馬場の芝2300mで別定戦として5月に行われた。その後、距離や施行時期、条件、レース名称などは何度かの変更を経て、現在の施行条件になったのは1984年。それ以降、アルゼンチン共和国杯の優勝をきっかけに飛躍し、後にGI制覇した馬は6頭。アルゼンチン共和国杯優勝後にGI制覇した馬をまとめました。(2021年11月01日現在)
生年 | 馬名 | 通算成績 |
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2014年 | スワーヴリチャード | 19戦6勝(GI・2勝) |
2012年 | シュヴァルグラン | 33戦7勝(GI・1勝) |
2011年 | ゴールドアクター | 24戦9勝(GI・1勝) |
2006年 | トーセンジョーダン | 26戦10勝(GI・1勝) |
2004年 | スクリーンヒーロー | 23戦5勝(GI・1勝) |
2003年 | アドマイヤジュピタ | 14戦7勝(GI・1勝) |
2017年に3歳馬として20年ぶりにアルゼンチン共和国杯を制したスワーヴリチャード(撮影:下野雄規)
馬名 | スワーヴリチャード |
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父 | ハーツクライ |
母 | ピラミマ |
母父 | Unbridled's Song |
馬主 | NICKS |
生産者 | ノーザンファーム |
生年月日 | 2014年03月10日 |
産地 | 安平町 |
主な勝ち鞍 | 2017'アルゼンチン共和国杯 2018'大阪杯 2019'ジャパンカップなど重賞5勝 |
2歳時より素質は評価されており、3歳2月には共同通信杯を制覇し、それを実証した。日本ダービー2着後は菊花賞に向かわず秋はアルゼンチン共和国杯から始動。2017年には3歳馬として20年ぶりにアルゼンチン共和国杯を制覇し、4歳時には大阪杯、5歳時にはジャパンカップを制した。
馬名 | シュヴァルグラン |
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父 | ハーツクライ |
母 | ハルーワスウィート |
母父 | Machiavellian |
馬主 | 佐々木主浩 |
生年月日 | 2012年03月14日 |
生産者 | ノーザンファーム |
産地 | 安平町 |
主な勝ち鞍 | 2016'アルゼンチン共和国杯 2017'ジャパンカップなど重賞3勝 |
3歳春は惜しくもクラシックロードに乗ることができなかったが3歳夏から500万下から3連勝し、日経新春杯で2着するなど徐々にその実力を開花させていった。4歳時は阪神大賞典、アルゼンチン共和国杯を優勝。その後は好走するもGIに後一歩届かずのレースが続いていたが、H.ボウマン騎手を背にジャパンカップで念願のGI制覇。その後は海外遠征するなど長く一線級で活躍した。
馬名 | ゴールドアクター |
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父 | スクリーンヒーロー |
母 | ヘイロンシン |
母父 | キョウワアリシバ |
馬主 | 居城寿与 |
生産者 | 北勝ファーム |
生年月日 | 2011年05月18日 |
産地 | 新冠町 |
主な勝ち鞍 | 2015'アルゼンチン共和国杯 2015'有馬記念など重賞4勝 |
新馬戦、2戦目勝てなかったが、徐々に前との着差を詰め進境は見せていた。3戦目の未勝利戦で勝ち上がりゆりかもめ賞では14番人気ながら2着に好走。青葉賞は4着と日本ダービーの出走権を得ることはできなかったが、夏の札幌から頭角を現し2連勝後に出走した菊花賞ではトーホウジャッカルの3着に入りオープンでも戦えることは示した。その後休養に入り復帰後の4歳夏から本格化。3連勝目でアルゼンチン共和国杯、4連勝目で有馬記念、5連勝目で日経賞を制覇するなど一気の5連勝でトップクラスに躍り出た。
馬名 | トーセンジョーダン |
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父 | ジャングルポケット |
母 | エヴリウィスパー |
母父 | ノーザンテースト |
馬主 | 島川隆哉 |
生産者 | ノーザンファーム |
生年月日 | 2006年02月04日 |
産地 | 早来町 |
主な勝ち鞍 | 2010'アルゼンチン共和国杯 2011'天皇賞(秋)など重賞4勝 |
ダークメッセージやケアレスウィスパーの下ということで期待をされていたが3歳時は共同通信杯、アンドロメダSが共に2着と歯がゆいレースが続いていた。4歳夏の漁火Sから3連勝でアルゼンチン共和国杯を制覇。その後AJCC、札幌記念などを優勝し得意の東京競馬場で行われる2011年天皇賞(秋)にN.ピンナ騎手の手綱で出走し、レコードタイムで優勝した。その後もジャパンカップ、天皇賞(春)で2着に入るなど結果を残した。
馬名 | スクリーンヒーロー |
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父 | グラスワンダー |
母 | ランニングヒロイン |
母父 | サンデーサイレンス |
馬主 | 吉田照哉 |
生産者 | 社台ファーム |
生年月日 | 2004年04月18日 |
産地 | 千歳市 |
主な勝ち鞍 | 2008'アルゼンチン共和国杯 2008'ジャパンカップなど重賞2勝 |
デビューからしばらくはダート戦を主に使われていたが、初芝となるスプリングSで5着と好走。その後は伏竜Sで2着した後再び芝路線へ。ラジオNIKKEI賞で14番人気ながらロックドゥカンプの2着、セントライト記念でも14番人気ながらロックドゥカンプの3着に入るも骨折。翌年復帰後格上挑戦ながらアルゼンチン共和国杯を制覇し、返す刀でジャパンカップを9番人気で優勝。GI優勝のチャンスを見事につかみ取った。なお、産駒のゴールドアクターとは共に初重賞制覇をアルゼンチン共和国杯で挙げ、その年にGIを制覇している共通点もある。
馬名 | アドマイヤジュピタ |
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父 | フレンチデピュティ |
母 | ジェイズジュエリー |
母父 | リアルシャダイ |
馬主 | 近藤利一 |
生産者 | ノーザンファーム |
生年月日 | 2003年03月01日 |
産地 | 早来町 |
主な勝ち鞍 | 2007'アルゼンチン共和国杯 2008'天皇賞(春)など重賞3勝 |
3歳春はクラシック路線での活躍が期待されていたが2勝目を挙げた直後に骨折が判明し、残念ながら長期休養に。その休養も1年以上続き4歳夏に復帰。復帰後は3戦2勝、鳴滝特別では2着に5馬身差をつけて格上挑戦の形ながら出走したアルゼンチン共和国杯では2番人気に推されているところからも期待されていたことがよくわかる。アルゼンチン共和国杯優勝後、翌年の阪神大賞典を優勝し出走した天皇賞(春)では連覇を狙うメイショウサムソンとの叩き合いを制してGI制覇を成し遂げた。