2021年01月17日(日)に中京競馬場で行われる日経新春杯(G2)を攻略する3つのポイントは? 昨年はモズベッロが宝塚記念でも3着と好走、一昨年はグローリーヴェイズが制して暮れには香港ヴァーズで戴冠を果たすなど、明け4歳馬や上がり馬がここでの好走をきっかけに飛躍していった今年で68回という長い伝統を誇る中距離重賞・日経新春杯の過去レース傾向・データから競馬予想に役立つポイントをご紹介します。
5歳でもキャリア数は少なくフレッシュさ十分で上積みが見込めそうなクラージュゲリエ(撮影:武田明彦)
今年で68回という長い伝統を誇る中距離重賞。ハンデ戦ということもあってトップクラスの参戦は稀だ。昨年は格上挑戦で勝ったモズベッロが宝塚記念でも3着と好走、一昨年は菊花賞以来のグローリーヴェイズが制して暮れには香港ヴァーズで戴冠を果たすなど、明け4歳馬や上がり馬がここでの好走をきっかけに飛躍していっている。
1.フレッシュな馬
過去10年で4歳馬が8勝。全体で見ても[8-4-1-20]で、連対率36.4%、複勝率39.4%と圧倒的だ。なお、18年は明け6歳のパフォーマプロミスが勝ったが、それまで休養期間が長く当時まだキャリア12戦目だった。キャリア豊富なベテランより、若い馬やキャリアの少ないフレッシュな馬を重視したい。
2.大敗馬の巻き返しは困難
過去10年、前走で0秒6以上離されて負けていた馬は[2-0-2-77]で複勝率4.9%しかない。GI大敗後の馬が人気になることが少なくないが、昨年はレッドジェニアルが1番人気で7着、一昨年はアフリカンゴールドが4番人気15着、15年はサトノノブレスが1番人気11着、タマモベストプレイが2番人気7着、14年はラブイズブーシェが3番人気8着など、勢いが途切れた馬は苦戦を強いられている。
3.ローテーションに注目
リニューアル後の12年3月以降に行われた中京芝2200mの古馬混合戦の成績を前走のコース別で見てみると、出走数が10以上あるコースを複勝回収率順で並べると、上位は小倉芝2000m、東京芝2400m、福島芝2600m、中京芝2000m、中京芝2200m、阪神芝2000mの順。ローカル小回りや内回りコースからの臨戦に妙味がありそう。
クラージュゲリエは今年で5歳だが、キャリアはこれが9戦目でフレッシュさは十分。2・3歳時は重賞戦線で活躍していたように素質は高いものがあり、前走のアンドロメダSでは復調気配を見せた。今回はさらに上積みがありそうで、今後の飛躍につながる重賞勝利を期待したい。