No.1競馬サイト「netkeiba.com」が2020年10月25日(日)に京都競馬場で行われる菊花賞(G1)的中に役立つ予想をご紹介します。無敗の三冠狙うコントレイルには菊花賞を勝てない不安なデータが…。血統面から見た距離適性を武器にラスト一冠で逆転を狙うのはこの馬だ!
大一番に強いステイゴールドの血が逆転の可能性を秘めるヴェルトライゼンデ
昨年は1着ワールドプレミア(母父アカテナンゴ)、2着サトノルークス(母父サドラーズウェルズ)と、母スタミナ型のディープインパクト産駒のワンツーだった。18年(フィエールマン)と16年(サトノダイヤモンド)もディープ産駒が勝っており、最近の菊花賞はディープ産駒が強い。
しかしながら、コントレイルのように母系にストームキャットの血が入るディープ産駒は、芝3000m以上は[0-1-0-7](2着は15年菊花賞リアルスティール)。そもそもディープ産駒に限らず、母系にストームキャットの血が入る馬は芝3000m以上のレースで勝ったことがない([0-2-2-27])。
一方、淀の長丁場だけに、京都の下り坂が得意なプリンスリーギフトの血の活躍も目立つ(とくにステイゴールド経由)。18年はプリンスリーギフトの血を引く馬が1-3着を独占したし、19年も馬券には絡まなかったものの、メロディーレーンが12番人気で5着、タガノディアマンテが11番人気7着と、人気薄のオルフェーヴル産駒が健闘している。ちなみに、京都長距離戦不敗のフィエールマンもプリンスリーギフトの血を引く。
ヴェルトライゼンデはワールドプレミアの弟で、父ドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄で、その父がステイゴールド。しなやかで重厚な体質はワールドプレミアと似ており、春の時点で本格化は菊花賞だろうと書いてきた。神戸新聞杯を叩いて上向きそうな臨戦過程だし、コントレイルが長距離で苦戦するなら兄弟制覇の可能性は低くないとみるが。(文=望田潤)