netkeiba

宮原政典 福永祐一騎手 2018年

普段から涙もろいという福永騎手だが、意外にもレースに勝って泣いたのは、1999年の京都牝馬特別をマルカコマチで勝ったときだけだったという。そのときは、負けても負けても乗せ続けてくれた北橋修二師の顔を見たら込み上げてきたというが、ダービーの涙は少々違った。ウイニングランを終えて、スタンド前に戻ってきたところで相好を崩した福永騎手。のちにあのときの涙を振り返って、「今でもあのときの感情は言葉にできない。それまでは普通でいられたのに、なぜだか急に込み上げてきて…」。説明のできない涙、それこそがダービーの重みなのかもしれない。