OE’s Column

大恵総合研究所 佐賀支部 大恵総合研究所 佐賀支部

11R

SAGAリベンジャーズ20:40 ダ1300m 10頭

JBC前夜は佐賀ファイナル!大外枠の逃げに期待と、きょうだいと同タイプなら期待の人気薄も/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

JRAが終わった後も佐賀競馬ではナイター競馬を開催中。
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。

その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。

堅実か波乱か、互角の結果

みなさん。こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。

昨夜に続き、今夜の佐賀最終レースは特別な条件のつかない「C1クラス」。
昨年は6回しか最終レースでC1クラスは組まれなかったのですが、今年は9月以降だけでもすでに8回目と、急に増えてきた条件です。

距離は昨夜と変わって「1300m」ですが、ここでは距離の区別をつけず2024年以降に行われた佐賀最終レースのC1クラスの成績を見てみましょう。

まずは人気の傾向から。
3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは15レース中12レース。(オレンジマーカー)
1番人気の3着内率も73.3%と、上位人気馬の信頼が高いレースとなっています。
3連単4000円未満は6回、万馬券は6回で同数。
堅い配当か波乱か、極端な結果となることが多い傾向にあります。

位置取りでは、6番手以下からの差し馬が1頭以上、3着以内に入ったのは15レース中8レース。(緑マーカー)
小回りコースではありますが、逃げの勝率はやや低調なこともあり、前有利の先入観を持ちすぎない方がいいでしょう。

▲佐賀最終レースでのC1クラスの成績 【表1】

▲佐賀最終レースでのC1クラスの成績 【表1】

現級好走組が不在の今夜

当レースの「C1クラス」は佐賀競馬では下から2番目のクラス。
そのため、最下級のC2クラスから昇級してきた馬と、現級(C1クラス)で走っている馬との能力比較が一つのポイントとなります。

通例であれば、下表のように現級好走組(前走C1クラス3着以内)が3着内率では優勢なのですが、今夜は不在。

今夜のように現級好走組不在の場合、昇級組(前走C2クラス1着)の馬の成績は【1,0,1,1】でした。
サンプルはそう多くありませんが、このパターンでは昇級組を重視するのがよさそうです。

▲前走別成績 【表2】

▲前走別成績 【表2】

大外10番枠は逃げに最適!?

今夜、逃げ候補の1頭が⑩スタークローザー。
大外枠からの逃げの成績はどうでしょうか。

下表は今夜と同じC1クラス1300mでの直近3年の逃げの馬番別成績。

10番枠は他の外枠に比べて好走率がやや下がり、勝率10%、連対率30%、3着内率45%となりました。

しかし、今夜は10番枠といっても大外枠。
そこで、大外の10番枠のみのデータを抽出してみると、【1,3,0,4】で勝率12.5%、連対率50%、3着内率50%と好走率はアップしました。

▲C1クラス1300mの逃げの馬番別成績 【表3】

▲C1クラス1300mの逃げの馬番別成績 【表3】

では、気になる予想と買い目は?

まずは昇級組から。
⑤チェリースカヤは前走C2クラスを勝っての昇級戦。
その勝ちタイムはここに入ってもそう悪くはなく、3着以内を狙えそうです。

⑩スタークローザーは前付けして粘り込める馬。
前走は約5カ月ぶりの分もあってか、逃げて3コーナーで失速してしまいましたが、一度使われたことで上積みもあるはず。
佐賀競馬公式HPに掲載の無料ネット新聞「うまかつ.net」の調教欄も「気合乗りは良くなった」との短評です。

⑧モンテコルノが前走、4コーナーで下がってきた逃げ馬をやりすごす分だけ追い出しを待ちましたが、その後はいい伸びを見せました。

④レイズショコラは外から被されずに運べれば面白味があるのでは、と感じる馬。
その理由は兄弟の走りで、JRA3勝を挙げた半姉オレンジペコや同2勝の半兄テーオーレガシーが逃げられるといい粘りを見せていました。
枠の並びを見ると、近くに序盤のスピードの速い馬は少なそうなため、前目の外などにつけられると好走もありそう。

序盤が最後方からとなるため、なかなか差は詰め切れませんが、確かな末脚を持つ③ビービーシャルム、前走ロスなく回って浮上した⑨メイショウムーヴまで。

買い目は3連複
⑤-③④⑧⑨⑩ 10点

▲YouTube生配信中! SAGAリベンジャーズC1-11組 【出馬表】

▲YouTube生配信中! SAGAリベンジャーズC1-11組 【出馬表】
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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