逃げ・先行好走枠にピタリと入った先行馬!差しは好走率4割超えのデータから/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

JRAが終わった後も佐賀競馬ではナイター競馬を開催中。
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
今夜もC2クラス1400m戦
みなさん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。
今夜の佐賀最終レースは特別な条件がつかない「C2クラス」「1400m」の一戦。
基本的には最終レース以外に組まれるC2クラスのレースと変わりありませんが、念のため最終レースに限定した今夜と同条件の直近1年の成績を見ていきましょう。
なお、金曜時点でのデータのため、昨夜の最終レースの結果は下表に反映されていません。
まずは人気の傾向から。
単勝3番人気の馬が複数頭、3着以内に入ったレースは直近1年で19レース。
7割超えの頻度で上位人気馬が複数入着を果たしていました。
位置取り別では、1コーナーを5番手以内に先行した馬同士で決着したレースは7レース。
頻度としては3割に満たず、完全な前残りレースはそこまで多くありませんでした。
何か1頭は差してくる、というレースが多く、1コーナー6番手以下から差し馬が3着以内に入ったレースは全体の7割を超えました。
「逃げ・先行馬」+「差し馬」という組み合わせで考えるのがいいでしょう。
▲C2クラス1400mの最終レースの傾向(直近1年)【表1】
逃げ・先行の好走枠
今夜は逃げ・先行タイプが多そうなメンバー構成。
では、どの枠が有利なのでしょうか。
下表は今夜と同じC2クラス1400mでの逃げ・先行馬(1コーナー5番手以内)の馬番別成績をまとめたもの。
3着内率が40%を超えるのは1番、4番、6〜9番となりました。
中でも勝率が唯一の20%超えで最も高かったのは4番。3着内率も2番目の高さです。
今夜、この枠に入った④ハーチャンはまさに逃げ・先行タイプ。
好枠で追い風となりそうです。
▲C2クラス1400mの馬番別成績【表2】
差しは39秒4以下の末脚が理想
当レースの傾向、さらに逃げ・先行タイプが多いメンバー構成から、差し馬も外せません。
そこで、どのくらいの末脚を使えれば上位入着の可能性が高いかをまとめたのが下表。
今夜と同じC2クラス1400mの差し馬について調べました。
好走率が40%以上の部分に赤枠をつけました。
連対率が40%以上なのは39秒4以下の上がり3ハロンを使えた馬。
3着内率40%を超えるのは、40秒4以下の馬という結果になりました。
連対率40%以上となる39秒4以下の末脚を直近5走で使えたのは4頭。
ただし、このうち3頭が6月15日のバッジオレディネロが勝ったレース。
この日は不良馬場で、そのレースのほとんどの馬が上がり3ハロン39秒台という一戦。
そのため、数字をそのまま受け止めづらいレースです。
そのほかのレースでチェックしていくと、⑪ホークアイが2走前、良馬場で上がり3ハロン39秒0で差して2着。
直近5走で出走馬中最速の上がりでした。
また、⑧タガノフレミングは2走前が上がり3ハロン39秒7で2着。
39秒台後半となるため、3着狙いとして注目の1頭です。
▲C2クラス1400mの差し馬の上がり3ハロン別成績【表3】
では、気になる予想と買い目は?
まず狙いたいのは逃げ・先行好走の枠に入った④ハーチャン。
前走は5着ながら、勝ち馬から0秒4差と小差でした。
⑨バルサステソーロも前目から粘り込めそうなタイプ。こちらも逃げ・先行好走枠に入りました。
差しからは⑪ホークアイ。
直近5走すべてで2〜3着と、あと一歩のレースが続いています。
2走前〜4走前は最終レースでの好走、残る2走は一般レースでの好走で、堅実な走り。ここも上位争いが期待できます。
⑧タガノフレミングも末脚がしっかりした馬。相手に入れておきたいところです。
買い目は馬連で。
④-⑧⑨⑪ 3通り
▲本日YouTube現地生配信中! SAGAリベンジャーズC2-13組【出馬表】
- 文・大恵陽子(おおえ ようこ)
- 競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。