昨日の前有利な不良馬場を味方に、笠松からの移籍組を狙え!/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部

JRAが終わった後も佐賀競馬ではナイター競馬を開催中。
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
差しも1頭は絡みやすいレース
みなさん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。
昨夜の佐賀最終レースは3連複6通りで買いました。
穴馬2頭を入れていたので、人気どころで決まった場合にはトリガミも覚悟していたのですが、結果は穴馬2頭が2,3着。
特に3着馬はゴール直前で差されそうになったところをよく踏ん張ってくれました。
配当は3連複1万3170円。
6通りで万馬券は嬉しい!今夜も頑張ります。
今夜は特別な条件のつかない「C2クラス」「1400m」という条件。
最終レース以外にも組まれる一般的なC2クラスのレースと条件としては変わりありませんが、念のため最終レースに限定した今夜と同条件の成績を見てみましょう(直近1年)。
まず人気の傾向としては上位人気の信頼度が高くなっています。
直近1年では約7割のレースで単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入りました。
上位人気は素直に信頼していいでしょう。
位置取りとしては、1コーナーを5番手以内で先行した馬が1〜3着を独占したレースは3割弱に留まります。
一方で、差し馬(1コーナー6番手以下)が3着以内に入ったレースは約7割。
完全な前有利なレースは少なく、1頭は差し馬が馬券圏内に入ると考えた方が良さそうです。
▲C2クラス1400mの最終レースの傾向(直近1年)【表1】
勝率が高い逃げ馬
前述のデータで「完全なる前有利ではない」と記しました。
たしかに、「行った行った」のような逃げ・先行馬だけで決まるレースは少ないのですが、小回り有利ゆえ、逃げ馬有利は変わりありません。
今夜と同じ1400m戦について、昨年全レースを対象とした逃げ馬の勝率は24.8%に対し、最終レースでは40.7%。
3着内率は大きな差はありませんが、勝率は1.5倍以上高くなっています。
そのため、逃げ馬は1着固定で買うか、人気をしているのであればオッズ妙味も考えて連複の軸で買うのもいいかもしれません。
▲1400mの逃げの成績【表2】
笠松移籍組に追い風の馬場傾向
梅雨時期で全国各地が雨に見舞われた今週末。
昨日の佐賀競馬も不良馬場で行われました。
佐賀に限らず不良になると前有利のイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
下表は昨日の佐賀競馬の1〜3着馬の最初のコーナーでの番手。
11レース中8レースで3番手以内につけた馬が複数頭、3着以内に粘っていました。(太字)
3番手以内につけた馬が3着以内に入らなかったのは第6レースのみ。
今日の日中は雨が降らない予報ですが、一気に乾くことは考えづらく、前有利の傾向は今日も続きそうです。
そうなると気になるのは笠松から移籍初戦の2頭。
①サテフィカと⑨ルリオウです。
笠松競馬場は全国の地方競馬場の中でも砂が軽く、時計の出やすい馬場。
また、コース形態も相まって逃げ・先行争いが比較的激しいように感じます。
2頭はともに近走、笠松で逃げ・先行できており、佐賀では序盤のスピードがさらに生きるのでは、と思います。
そうなると、下表の前有利の馬場傾向も追い風となるでしょう。
▲2025年6月14日の上位入着馬の位置取り【表3】
では、気になる予想と買い目は?
⑨ルリオウは直近2走が笠松で逃げて1着、2着。
2着だった前走も小差で、ここも先手を取って昨日の馬場傾向を味方にそのまま押し切れそうです。
この距離での9番枠の勝率は8.8%とやや低めですが、逃げに限定すると3着内率は49.1%。
上位人気の1頭で素直に信頼しようと思います。
⑪フルールオンレーヴはデビューから5戦すべてで掲示板を外さない堅実な走りで、相手筆頭。
⑩サウンドチアフルも直近3走で先行して掲示板確保。
また、笠松移籍組から①サテフィカも先行力がありそうで、注目。
差し馬からは②クラウンフェリチェ。
門別時代は1000mで逃げ・先行して好成績でしたが、佐賀移籍後は控えてしまいを伸ばす競馬で上位入着を果たしています。
買い目は3連単1頭軸マルチ
⑨-①②⑩⑪ 36通り
▲YouTube生配信中! SAGAリベンジャーズC2-16組【出馬表】
- 文・大恵陽子(おおえ ようこ)
- 競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。