JRAが終わった後も佐賀競馬ではナイター競馬を開催中。
今夜も20時40分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
7割強のレースで3連単万馬券
みなさん、こんにちは。
競馬リポーターの大恵陽子です。
今夜の佐賀最終レースは「C2クラス」「全馬移籍初戦」「1300m」という条件。
これまで3歳馬同士の全馬移籍初戦の最終レースを分析したことはありましたが、古馬混合では初めて。
ちょっと悩ましい面もありますが、データから分析していきましょう。
まずは今夜と似た条件として、3歳馬同士の「全馬移籍初戦」の最終レースについて2024年以降の成績を見てみましょう。
まずは人気から。
単勝3番人気以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは11レース中6レース。(ピンクマーカー)
約半数にとどまり、それに反比例するように3連単万馬券は8回と頻出しています。
全馬移籍初戦で力比較が難しいことが波乱を呼んでいるのでしょう。
ただ、1番人気の3着内率は81.8%なので、1番人気を軸に手広く狙うという手もありそうです。
位置取りでは3番手以内の馬が複数頭、3着以内に入ったのは11レース中わずか4レース。(緑マーカー)
佐賀は小回りコースで前有利と思われがちですが、この条件では差し馬も多く3着以内に入っており、先入観をリセットする必要がありそうです。
▲3歳全馬移籍初戦の成績(2024年以降)【表1】
JRA移籍組は持ちタイムに注目
JRA3歳未勝利からの移籍初戦の場合、下表のようなキャリア別成績のデータがあります。
今夜の出走馬で該当するのは「前走がJRA芝」以外の項目。
その中でも好走率が高いのは「持ちタイム最速」。
これは同じ競馬場の同じ距離で持ちタイムを比較して、最も速い馬について成績をまとめたもの。
「京都ダート1400m」「阪神ダート1200m」のようにピンポイントでの比較となるため、比較対象が2〜3頭しかいないことも多いですが、それでも最速馬は3着内率47.1%で軽視できません。
意外なのは前走がダート短距離の馬よりも、中距離でもいいので5番手以内に先行経験のある馬の方が好成績という点。
今夜は地方他地区からの移籍馬も多い構成ですが、JRA移籍馬の傾向として頭に入れておきたいポイントです。
▲キャリア別成績【表2】
大井移籍組は位置取り次第で前進可能
今夜は地方他地区からの移籍馬の判断が難しいところ。
その中で気になるのが大井C3クラスから移籍のゴルドヴァッサーです。
同馬は後方から差し脚を伸ばすものの、掲示板まで届かないレースが近走続いています。
ただ、上がり3ハロン38秒台を出したレースもあり、悪くないのでは?と思い、大井C3クラス1200mの上がり3ハロン別成績をまとめてみました。
すると、38秒台の3着内率は悪くありません。
ということは、しっかりした末脚を使えているものの、序盤の位置取りが後ろなため上位まで届いていないということ。
佐賀に移籍したことで、これまでより前目の位置を取れる可能性も高まります。
そこからこれまで同様の末脚を使えれば、上位入着も期待できそうです。
▲大井C3クラス1200mの上がり3ハロン別成績【表3】
では、気になる予想と買い目は?
まずはJRA移籍組から⑥トルティーナ。
デビュー戦後は骨折のため約10カ月の長期休養を余儀なくされ、前走のスタートでは軽く煽るような形となり出遅れてしまいました。
しかし、そこから好ダッシュをつけて先行集団のインまで取り付ける脚。
こうしたレース展開から息を入れるところがなく、失速してしまいましたが、不良馬場で勝ちタイムが速い中、見せ場ある内容でした。
また、前走の中山ダート120mの走破タイムは今夜の出走馬中最速。
キャリア別成績の「持ちタイム最速」「5番手以内でレース経験あり」の2つに該当します。
⑧ゴルドヴァッサーは大井C3クラスからの移籍。
2走前や3走前は後方から上がり3ハロン38秒台の脚を使っており、前述のデータから末脚としては悪くないものです。
移籍によりこれまでより前目の位置を取れれば、上位入着の可能性もグッと高まりそう。
⑨レイズサンライズは2走前の新潟ダート1200mのタイムが出走馬中最速。
JRAでのレースぶりから先行集団で運べそうです。
さらに園田1230mで先行できた④スイモアマイモ、能検タイムから通用して不思議ない⑤ホウオウギフトまで。
全馬移籍初戦のレースは荒れやすく難解なため、買い目はボックスで手広くいきます。
馬単ボックス ④⑤⑥⑧⑨ 20通り
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