新潟ダ1800で行われる唯一の重賞で、ローズプリンスダム、デルマルーヴル、ヒラボクラターシュ、ダノンリバティ、レガーロと、シアトルスルーの血を引く馬が毎年馬券に絡んでいる。過去5年の勝ち馬の平均馬体重は471キロで、同じ3歳限定のユニコーンS(497キロ)やダ1800の他の重賞(507キロ)と比較しても軽く、あまり馬格のない馬でも勝ちやすいダート重賞だ。取り上げた5頭ではタイガーインディ、デュードヴァン、ライトウォーリアがシアトルスルーの血を引き、前走馬体重はタイガーインディ448キロ、デュードヴァン470キロ、ミヤジコクオウ506キロ、ライトウォーリア484キロ、ラインベック476キロ。(解説:望田潤)
デュードヴァン
母ジェラスキャットはフロリダオークス(米G3・芝8.5F)勝ちタピキャットの全妹にあたる。父デクラレーションオブウォーは英インターナショナルS(英G1・芝約10F)とクイーンアンS(英G1・芝8F)の勝ち馬。ルビアノ≒タップユアヒールの3/4同血クロス4×3が光る配合で性能も高いが、ストームキャットやダンジグやラーイの影響が強いマイラー体型だから、1F延長はプラスではないだろう。
距離○ スピード◎ 底力◎ コース○
ラインベック
ジナンボーやモクレレの全弟で、母アパパネは牝馬三冠とヴィクトリアマイルに勝った。ディープ産駒なのでしなやかな中距離馬だが、母系に入るデピュティミニスターのパワーも受け継いでやや緩慢で手先が強く、初ダートの前走は悠々と逃げ切り。ちなみに...もっと見る