「抽せん馬」で最も賞金を獲得した馬 ホットシークレットが制したステイヤーズSを回想

  •  かつてJRAがセールで購買し、抽せんによって均一価格で希望する馬主に売却した競走馬を「抽せん馬」と呼んでいた。そして、多くのGI馬を所有してきた金子真人オーナーにとって唯一の抽せん馬がホットシークレットだ。90年代後半から00年代前半の中長距離戦線を盛り上げた名バイプレーヤーの足跡を振り返ろう。  ホットシークレットは父ハンティングホーク、母スダナデシコ、母の父タイテエムの血統。静内の畠山牧場の生産馬だった。美浦・後藤由之厩舎からデビュー。3戦目で勝ち上がると、3歳春に若草Sでオープン初勝利。その後、一旦は900万下に降級したが、再びステップアップ。格上挑戦の形で4歳暮れのステイヤーズSに挑んだ。前年の菊花

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