近年で指折りの名繁殖牝馬がハルーワスウィートだ。ヴィルシーナ、ヴィブロスに続き、シュヴァルグランが17年のジャパンCを制し、産駒3頭目のGI制覇。史上2頭目となる「GIウイナー3頭の母」となった一戦を振り返る。 ハルーワスウィートは現役時代にJRAで5勝を挙げた。そのうち4勝が1400m以下の短距離馬だったが、母としては芝中距離の大物を次々に送り出した。2番仔のヴィルシーナが13年と14年のヴィクトリアマイルを連覇、5番仔のヴィブロスが16年の秋華賞と17年のドバイターフを制覇。この2頭に負けじと4番仔のシュヴァルグランもGI戦線で好勝負を続けた。 そして迎えた17年のジャパンC、シュヴァルグランは並み居る強豪を相手に、生…