「毎日王冠・G2」(5日、東京) 復活ののろしだ。最後の直線。逃げ粘りを図るホウオウビスケッツを、レーベンスティールが外から必死に追いかける。ジワジワと伸び、ゴール前でさらにグッともうひと伸び。半馬身抜き去りゴール板を過ぎると、津村は力強く右拳を握った。 昨年エプソムC-オールカマーを連勝し、G1戦線に臨むも天皇賞・秋で8着。巻き返しを期した今年もAJCC12着、しらさぎS7着と、らしくない競馬が続いていたが、不安を一掃した。昨年5月の新潟大賞典(11着)以来となるコンビを組んだ鞍上にとっても名誉挽回の一戦。「新潟大賞典で乗せてもらって結果を出せず、悔しい思いをしていた。でも厩舎の力です…