痛恨のロスから瞬時の加速 先々の大活躍を感じさせた30年前のいちょうS

  •  サウジアラビアRCは勝ち馬から5頭のG1馬が誕生している出世レースだが、オールドファンには前身の「いちょうS」のレース名で馴染みがあるのではないか。そんな一戦でとりわけ印象的だったのが95年。後の名牝エアグルーヴが大きな不利を克服して勝利した戦いを振り返る。  エアグルーヴは父トニービン、母ダイナカール、母の父ノーザンテーストの血統。88年の凱旋門賞を制した父の4世代目の産駒であり、83年のオークス馬である母の4番仔だった。95年夏に札幌でデビュー。初戦は2着だったが、折り返しの新馬を圧勝。休みを挟み、秋の東京のいちょうSに駒を進めた。  武豊騎手とのコンビ継続で挑んだ一戦、エアグルーヴは単勝2.2倍の1番人気に

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