栄冠賞を起点にして分かれていた牡馬と牝馬の短距離重賞路線が、このネクストスター門別で一度合流する。また、早期に勝ち上がって重賞に出走していた馬と、夏以降に力をつけて重賞路線に上がってきた馬とがちょうどぶつかる地点でもある。それゆえに、メンバーの経歴は多種多様で、能力の比較が難しい。今年最も難解な重賞と言ってもいいくらいだ。 　14頭立てという頭数の多さが重要な要素となりそうで、筆者が注目したのは、カミハマッテイルが見せたレース運びの変化。スピードを生かして逃げ切ったデビュー戦から、前走のサッポロクラシックCは一旦控えて末脚を伸ばす形に切り替えて好走した。個人的には、その2戦の間に中距離戦の経験を…