古くから「馬肥ゆる秋」と言われるが、実際には夏の休養を経て大きく成長する馬が多い。実際、神戸新聞杯は大幅馬体増で勝つ馬が目立つ。今回は84年のグレード制導入以降、馬体重を2桁増やして勝った5頭を紹介したい。 まずは87年のマックスビューティだ。春に桜花賞とオークスを制して牝馬二冠を達成。秋の始動戦には牡馬相手の神戸新聞杯を選び、プラス18kgの大幅馬体増も何のその、単勝1.6倍の1番人気に応えて完勝。重賞4つを含む7連勝を達成した。この後、次走のローズSを快勝したが、本番のエリザベス女王杯ではタレンティドガールの2着に敗退。三冠を逃すこととなる。 続いては10年のローズキングダムだ。春は皐月賞が4着、日本ダ…