【競馬人生劇場・平松さとし】 28日に19回目の誕生日を迎えるのが、舟山瑠泉騎手(写真、美浦・田中博康厩舎)だ。千葉県出身で、父は船橋競馬の厩務員。男ばかり4人兄弟の次男として育てられ、幼い頃には既に騎手という夢を抱いていた。 「10歳の時“2分の1成人式”という催しが学校でありました。その時、将来の夢を発表する場があって、迷いなく“騎手になりたい”と言いました」 小学5年になると、中山競馬場の乗馬苑で乗馬を始めた。しかし、常に強い情熱が燃えたぎっていたわけではなかった。 「正直、それほど真剣に乗っていなかったので、あまり面白さも感じていませんでした」 そんな思いで約1年過ごした頃、同期たちと…