ニホンピロレガーロとバトルバニヤンが全く並んでゴールに飛び込んだ。長い写真判定。ニホンピロレガーロが勝ったことを示す「18」が検量室のホワイトボードに書き込まれると、酒井学の「やったー!」という声が響いた。 「周りからは“勝っている”と言われたが確信はなかった。負けたとは思わなかったが、勝っているとも思えなかった」。口取り式では馬上でガッツポーズ。ようやく勝利の実感が湧いてきた。 鮮やかな騎乗ぶりだった。10年小倉記念は晴れ、良馬場。9番人気のニホンピロレガーロは大外18番からのスタートだったが、位置を取りに行った。道中は7番手付近で息を潜める。4コーナー手前で動き出した。ラップは12秒を切り、厳…