17年レイデオロで初ダービーV 後進に大きな示唆与えた藤沢和師

  • 17年レイデオロで初ダービーV 後進に大きな示唆与えた藤沢和師

     【競馬人生劇場・平松さとし】2017年の日本ダービー(G1)は、藤沢和雄調教師(当時、引退)にとって、忘れ得ぬ一戦となった。  彼が初めてダービーに挑んだのは1989年。開業間もない頃、ロンドンボーイを送り出して“競馬の祭典”に臨んだ。「それなりに勝負になるだろう」と手応えを感じていたが、結果は22着(当時24頭立て)という惨敗だった。ショックだったのは、単なる敗戦だけではなかった。その後、想像以上に大きな代償が待っていた。  厳しいレースを走り切ったロンドンボーイは、なかなか回復せず、ようやく復帰しても、わずか2戦を走っただけでターフを去ることになった。「自分のエゴで駿馬の未来を奪ってしまった」。若き藤沢師は

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