少子化のこのご時世。多くの業界に言えることだが、競馬界も例に漏れず慢性的な人手不足にある。人材確保のため、JRAでは19年に競馬学校厩務員課程の入学条件としてあった年齢制限を撤廃。以前よりも門戸は広がっている。今年の5月に栗東トレセンへ入った安達厩舎の竹内彰秀助手は、81年生まれで現在44歳。トレセン自体は全くの未経験だったが、新たなチャレンジに足を踏み出している。 馬との出会いは中学生だったという竹内助手。「きっかけはダビスタ。それにいとこも競馬好きでした」。体験乗馬をきっかけにどっぷりと馬の魅力にハマり、中学からは地元の乗馬クラブに通い始めた。「自分が乗り始めたら競馬はあんまり見なくな…