【競馬人生劇場・平松さとし】 今からちょうど10年前の2015年、スプリングS(G2)を制したのがキタサンブラックだった。 同年の秋には菊花賞(G1)を勝ってG1馬の仲間入りを果たす同馬は、古馬になってレジェンド・武豊騎手を鞍上に迎える。するとその後は、ほとんど崩れることなくG1を勝ちまくる。16年には天皇賞・春とジャパンC、翌17年はこの年からG1に昇格した大阪杯を勝つとそのままの勢いで天皇賞・春を前年に続き連覇。さらに天皇賞・秋も勝ち、春秋天皇賞制覇を果たすと、ラストランとなった有馬記念も優勝。最終的に当時のJRA最多勝タイ記録となる7度のG1制覇を成し遂げてみせた。 さて、こんな名馬であるが、スプリングSに出走…