競馬界をけん引する大種牡馬から、きらめくような良血馬が誕生し、活躍するのは競馬の魅力の1つだ。 一方で、年間に数頭しか産駒が誕生しない地味な血統から活躍馬が時折出るのも、また競馬の大きな魅力である。 ランニングフリー?ランニングゲイルの系譜は、まさに後者の代表に当たる父子だろう。 父ランニングフリーについては「追憶のAJC杯」で紹介したので詳述は避ける。“無事之名馬”を地で行く名バイプレーヤーだった。 そのランニングフリーは牧場に帰って種牡馬となった。しかし、G2を2勝、G3を1勝しただけの脇役ホース(失礼)に牝馬がわんさか集まってくるわけもない。産駒は年間5頭にも満たず、活躍馬が出てくる確率は、…