2日は定年引退を迎える調教師にとって最後のJRA開催日。河内洋師(70)の管理するアスクドゥポルテ(牡5)が小倉11R「関門橋S」を鼻差で制した。続くラスト重賞に送り込んだ阪神11R「第32回チューリップ賞」のウォーターガーベラは弟弟子・武豊(55)とのタッグで鼻差2着。河内の夢は豊の意地で桜花賞へつないだ。 大きな、大きな鼻差。小倉メイン11Rで河内洋師の思いを背負った西塚が気迫のこもった右ムチでアスクドゥポルテを鼓舞する。まるでG1のような大歓声に沸いた直線は2頭が同時にゴール板を駆け抜けた。スタートからゴールまで椅子に座り、静かにレースを見守った河内師は検量室前に戻ってきた西塚に「勝ったか?」とひと言。鞍上は興奮…